実はいま…コロナ感染高止まり状態に 原因は新・変異株「KP.3」その特徴は「すり抜ける」
新型コロナウイルスの感染者数が高止まりしています。
その要因のひとつが、依然として広がっている新しい変異株「KP.3」です。
中には再感染する人も。
最新の医療現場を取材しました。
札幌市内で発熱外来を受け付けている病院です。
(岡田院長)「もうここに線が出ていますよね。これだけお元気なんですけど、鼻の中にコロナがいますよ、コロナ感染なんですよね」
熱などの症状で受診した、こちらの女性。
新型コロナウイルスに感染するのは、3年ぶりだといいます。
(3年ぶりにコロナに感染した人)「まさかコロナだったとは。(今は)コロナってインフルエンザと似たような感染症というイメージはあるんですけど、油断できないなって感じはしましたね」
高止まりの要因のひとつが、依然として広がりをみせている新しい変異株「KP.3」です。
どんな症状があるのでしょうか。
(岡田院長)「以前は咳が強くて肺炎で入院、こういったことがありましたけど、(KP.3は)強い咽頭痛、発熱が特徴だと思います」
感染拡大にはこんな要因もー
(岡田院長)「5類感染症に移行してから、国民全体の感染予防に関しての意識・警戒感というのが薄れてきている。それゆえに国民全体の活動範囲も広がっている、こういったことも1つ原因です」
2024年9月5日に発表された感染者数は、1医療機関あたり全道で9.6人、札幌市で8.5人で前の週よりやや減りましたが、高止まりの状態が続いています。
札幌市では、手稲区の小学校で2か月ぶりに学級閉鎖となりました。
札幌市によりますと、下水の中に含まれる新型コロナウイルスの濃度は、コロナ禍以降で最も高くなりました。
感染拡大には「KP.3」の特徴も関係しているといいます。
(横田教授)「免疫回避、つまりワクチンであったり自然感染で得られた免疫、それをすり抜けるという特徴があることは間違いないです」
免疫を回避する特徴を持つ「KP.3」は、1度感染した人でも再感染する可能性が非常に高いといいます。
(横田教授)「マスクをしていただくとか積極的に休んでいただく、あるいは手洗いをする、(感染した場合は)早めに医療機関を受診していただいて、適切な治療措置を受けていくことが重要」
新たな変異株によって感染者の高止まりが続くなか、感染対策と早めの受診を呼び掛けています。