殺人・死体遺棄事件 口座から現金280万円を不正に引き出し 男2人を起訴 《新潟》
12月、聖籠町の空き家の敷地で男性の遺体が見つかった殺人・死体遺棄事件。死亡した男性の口座から現金を不正に引き出したとして30代の男2人が詐欺罪で起訴されていたことが新たに分かりました。
この事件は12月、聖籠町の空き家の敷地で土の中から男性の遺体が見つかったものです。その後の捜査関係者などへの取材で死亡した男性の口座から現金を不正に引き出したとして新潟地検が1月15日付けで男2人を起訴していたことが新たに分かりました。
起訴されたのはいずれも30代で、県内在住のリフォーム業の男と山形県在住の無職の男です。2人は共謀し、新潟市内の銀行で死亡した男性の口座から2度にわたり計約280万円を不正に引き出し他人名義の口座に入金させた罪に問われています。
遺体が発見されたのは、12月16日のこと。翌日、警察は捜査本部を設置しました。
〈新潟県警 阿部吉晴刑事部長〉
「北蒲原郡聖籠町次第浜地内において死体が発見され死体遺棄事件と判明したことから95名体制の捜査本部を設置しました」
その後の捜査で、遺体は新潟市中央区に住む小杉英雄さん(78)と判明。死因は、首を圧迫されたことによる「窒息死」で捜査本部は何者かに殺害されたとみて捜査しています。
遺体が発見される2か月前。去年10月には、小杉さんが行方不明になっていると親族から警察に届け出がありました。さらに、10月中旬以降、複数の住民が空き家の敷地内で重機を目撃していて、中には地面を掘っているのを見た人もいるということです。起訴状によると男2人が現金を引き出したのは、去年10月。小杉さんが行方不明になった時期と重なります。
2人と小杉さんの間で何があったのか―。捜査本部は起訴された2人が事件についても事情を知っているとみて調べています。