横田めぐみさんの弟・拓也さんなど家族会が岸田首相と面会 「怒りの気持ちで強い外交を貫いて」《新潟》
拉致被害者、横田めぐみさんの弟・拓也さんなど家族会が10日、岸田首相と面会しました。拓也さんは面会後「怒りの気持ちを持ち続け、北朝鮮との強い外交を貫いてほしい」と訴えました。
10日、岸田首相を訪れた横田めぐみさんの弟・拓也さんなど家族会のメンバー。
先週、アメリカを訪問し、国務省の政府高官などと面会。解決に向けた日米間の連携の重要性について、アメリカ側と確認できたと岸田首相に報告し「北朝鮮との水面下での交渉に活用してほしい」と要望しました。
〈岸田首相〉
「国際社会とともに協力しながら、日朝首脳会談の実現に向けてハイレベルでの協議を続けていきたい」
また、拓也さんはアメリカを訪問した際、面会した関係者に母・早紀江さんの写真を渡したことを明らかにしました。
〈横田拓也さん〉
「本来は、めぐみの写真を渡すべきだと考えていたが、時間的制約のある問題だとより伝えるために、母・早紀江の写真を渡して、本当に時間がない、そのための運動方針を作ったと伝えた。全拉致被害者の即時一括帰国しか求めていないという要求の水準を絶対に避けることなく、われわれの怒りの気持ちを持ち続けて、北朝鮮と強い外交を貫いてほしい」
家族会は「全ての拉致被害者の一括帰国が実現すれば、北朝鮮への独自制裁の解除に反対しない」という新たな運動方針を決めています。
岸田首相は「アメリカの協力を得ながら、北朝鮮への働きかけに一層力を入れる」と話していました。