パリ五輪100mバタフライ決勝の舞台 水沼尚輝選手「価値ある8位」 4年後のロスへ決意語る《新潟》
パリオリンピック100メートルバタフライで決勝の舞台に立った競泳の水沼尚輝選手。8月23日、会見を開き、レースを振り返るとともに4年後への決意を語りました。
拍手で迎えられた競泳の水沼尚輝選手。
活動拠点とする新潟医療福大学に帰ってきました。
〈園児〉
「水沼選手おかえり!おめでとう!」
〈水沼選手〉
「ありがとう」
園児から贈られた手づくりのメダル。
受け取ったその表情には充実感がにじみます。
〈水沼尚輝選手〉
「結論を言うと決勝はビリなのでその点では伸びしろがあると思うがその8位に至るまでのこれまでの(自身の)歴史を振り返ると価値がある8位ではないか」
パリオリンピック・競泳100メートルバタフライに出場した水沼選手。
日本記録保持者、そして世界選手権で銀メダルをつかんだ実績はプレッシャーとなって重くのしかかってきたといいます。
〈水沼尚輝選手〉
「メダリストだから絶対に決勝はいけるでしょとか(言われ)、そのなかで結果を出さなきゃ出さなきゃ。でも自分の体が(ケガの影響で)思うように反応してくれない、思うように動いてくれない。すごくもどかしかった」
大切にしたというのが「オンとオフの切り替え」。
大会期間中、プールを離れたら競技のことは一切考えないようにしたといいます。
迎えた決勝の舞台。
記録は51秒11の8位。自身の持つ日本記録に届きませんでしたが大一番のレースで納得の泳ぎができました。
〈水沼尚輝選手〉
「いまは50秒前半とか49秒台を出さないとメダルを取れない世界になってきている。ただそれは届かないところの世界ではないと僕は思っている。そういうものに挑み続けてきたからいまの自分があると思っているので、今後の4年間も突き進んでいきたい」
新潟から世界へ挑む水沼選手。4年後のロサンゼルスオリンピックへ。挑戦は続きます。