「投票所はあっちプロジェクト」若者の投票率アップへ取り組み様々 学生「自分の1票って割と大切」 大分
衆議院議員選挙の投票日が27日に迫っています。
選挙の度に課題となるのが、投票率の低下です。こうした中、特に若者の投票率アップにつなげようとさまざまな取り組みが行われています。
こちらは衆院選での県内の投票率です。
44年前は86.24%あった投票率ですが、ここ10年は50%台にまで下がっています。
特に課題となっているのが、若者の投票率です。2016年の法改正で選挙権は18歳以上に引き下げられました。
しかし、前回2021年の衆院選では、 全体の投票率が57.26%だったのに対し、10代は44%と低迷。20歳では29.91%とさらに低くなっています。
こうした中で若者の投票率を上げようと、今回の選挙では県内では初めてとなるこんな取り組みも。高校生たちが投票を行っているのは、高校の会議室。
佐伯市の日本文理大学附属高校では21日の放課後、校内に期日前投票所が設けられました。選挙に関心を持ってもらい、投票率向上につなげたいと佐伯市選挙管理委員会が、1日限定で設置したもので、投票立会人を務めたのも高校生です。人生で初めての投票を終えた生徒は…
◆投票した生徒
「初めての選挙で、わからないことが多かったが/自分の意見に沿った政党や人を選ぶことができた」
また、23日と24日の2日間は、大分大学の旦野原キャンパスにも期日前投票所が設置されました。
◆投票した学生は
「ここで講義受けているのでとても便利だなと思う」
「誰かが1票を投じないと変わらないと思うので政治は」
一方、別府市では若者の意見を政治に反映させたいと 大学生によるこんな活動が…
◆APUの学生
「衆院選が始まったので、こういう看板をお店に置かせてもらって投票所に若者を促す活動をしてるんですけど、よかったら置かせてもらえないかなと思って」
◆お店
「いいですよ。どうぞ」その名も「投票所はあっちプロジェクト」
「若者と政治を結ぶ」ことを目的に活動するNPO法人が全国各地で取り組んでいるもので、別府市の大学生も参加しています。
「政治がうごく日」「1票の重さ」などと書かれた看板をJR別府駅周辺の飲食店などに依頼して掲示しています。
看板は矢印の形となっていて、投票所がある方向を示しています。
◆看板を掲示した店の店長
(Q.若者がこういう活動をしていることはどう?)
「いいと思います。やはり今、若い人の選挙に行く人が少なくなっているから。やはり若い人の意見を尊重しないとね」
今回の衆院選では、物価高が続く中での経済対策や子育て支援など、若者の生活にも影響するさまざまな問題が争点となっています。
◆APU2年生 黒沢菜月さん
「自分の1票って割と大切なんだよというのを若者に伝えたい」
◆大学生たち
「若者も選挙に行きましょー!」
衆院選の投票日は27日です。