衆議院解散 事実上の選挙戦スタート 各政党や県民の声は?「裏金疑惑解散」「経済回復に期待」 大分
石破内閣の発足から8日後という戦後最短で9日、衆議院が解散されました。
10月27日の投開票に向けて事実上の選挙戦のスタートです。
衆議院は9日午後解散し、総選挙が10月15日公示、27日投開票の日程で行われることになりました。
総選挙に向けた動きが慌ただしくなる中、自民党は9日、衆院選の公認候補予定者を発表しました。
いわゆる裏金議員12人が非公認となっています。
県関係では、大分2区から出馬予定の前職、衛藤征士郎氏が、1070万円の政治資金収支報告書への不記載が明らかになっていましたが、公認されました。
衛藤氏はTOSの取材に対し「県民の厳正な判断を受ける覚悟を持って選挙に臨む」とコメントしています。
◆自民党県連 阿部英仁会長
「どうなることやらと思っていたが我々の(公認申請)提出通りに決定したという通知をもらった。まずは安堵した。同時にいよいよ戦いが始まると気をひきしめなければ」
また、阿部会長は「地元で説明を行うなど、衛藤氏の対応は十分になされてきたと思っている 」と話しています。
一方、大分2区から出馬予定で自民党県連に公認を申し入れていた新人、広瀬建氏は「もともと三つ巴でやるつもりだったので、気にせずにやるだけだ」と話しています。
同じく大分2区から出馬予定の立憲民主党の前職吉川元氏は「わずかな人を非公認にして事実上幕引きを図ろうとするのはいかがなものか」とコメントしています。
10月行われる見通しとなった総選挙、街の人はーー。
◆男性
「防衛をまずはやって防衛で日本の国土と人の命(を守る)私も今真剣考えている」
◆男性
「石破さんの外交姿勢がすごく心配。どう考えたって特定の国に忖度しすぎの気がする」
◆男性
「一人暮らしをしているので、自炊する時に野菜とか高くてなかなか手が出せない物価高が学生の身からすると厳しいので消費税とかをもっと少なくなってくれたらな」
◆女性
「物価が上がっているのに給料とか上がらないしそういう点で経済(回復に期待)かなと思う」
◆女性
「私たちなんかは年代もあれだが、これからの子供とかそういう人のためにもっとよくするような政治家が出てきてほしい」
衆議院の解散を受け、野党第一党の立憲民主党県連は。
◆立憲民主党県連 吉田忠智代表
「裏金疑惑解散であり、党利党略、無責任解散である、そのように言わざるをえない。手ごわい相手どころか、攻めどころ満載と考えている。大分から政権交代ののろしを上げていきたい」
そのほか、大分1区と3区に候補者を立てる予定の共産党県委員会は「きちんと議論した上で解散と言っていたが、全く逆行する短期解散。国民の暮らしを支える政策を実現出来るように取り組みたい」とコメントしています。
また、大分1区に候補者を立てる予定の参政党県連は「石破総理は解散の理由を新しい内閣が発足したからと答弁した。これ以上国民を愚弄し民主主義を冒涜した解散はない」などとコメントしています。
◆TOS渡辺一平記者
「大分市選挙管理委員会では投開票まで時間がないことから職員が準備作業に追われている」
大分市選挙管理委員会では、これまでサイクルショップコダマ大洲アリーナを開票所として使っていましたが、選挙当日はフットサルの試合で使えず現在も代わりの場所が決まっていないということです。
◆大分市選挙管理委員会 伊藤洋二事務局長
「すごく短いスケジュールで事務局もかなりばたばたした」
「まだいくつか準備出来てないところはあるが、万全な選挙に向けて準備を進めている状態」
また期日前投票は10月16日に始まる予定ですが投票を迅速に行うための整理券の発送が、一部の地域で間に合わない可能性があるといいます。
ただ、期日前投票は投票所で、宣誓書に必要事項を記入すれば投票出来るということです。