特殊詐欺被害防止「コールセンター」開設 一方、SNS型投資詐欺が急増「被害額4億円超」 大分
特殊詐欺の被害を未然に防止するため、大分県警が2024年も高齢者などに注意を呼びかけるコールセンターを開設しました。
このコールセンターは県警が毎年、民間企業と協力して開設しているものです。
警察が捜査で押収した名簿に名前が載っている人や高齢者などにオペレーターが電話をかけ、詐欺の手口や対処法などを伝えます。
センターの2024年の運用が6月3日から始まるのを前に、31日県庁で開所式が行われました。
式ではオペレーターを代表して大久保正旗さんが「安全で住みやすい大分県を作ることに尽力します」と決意を述べていました。
センターは2025年1月末まで運用される予定です。
県警によりますと、県内では30日までに63件の特殊詐欺被害が発生し、被害額は8500万円あまりに上っているということです。
さて、特殊詐欺ですが様々な手口があります。
例えば、「オレオレ詐欺」は息子を名乗って「事件を起こして示談金が必要」と電話をかけるなどの手口です。
ほかにも「未払い料金がある」といったメールなどを送る「架空請求詐欺」などの手口もあります。
県内での2024年の特殊詐欺による被害はおよそ8500万円です。
2023年の同じ時期と比べると、およそ1億円減っていますが、その一方、急激に増加している詐欺があります。
それが「SNS型投資・ロマンス詐欺」。
SNSで著名人を名乗ったり、恋愛感情を悪用したりするなどして投資を促す手口です。
被害額はおよそ4億5400万円に上っています。
最後にこうした詐欺に遭わないための対策です。
「電話やSNSでお金を要求されたら疑うこと」
「迷ったら家族や警察に相談すること」
こうしたことに心掛けてください。