ザ・キャビンカンパニー 日本絵本賞の大賞に 「実際の夕焼けの空を何度も見て描いた」 大分
2023年に出版された絵本の中から、特に優れたものに贈られる日本絵本賞の大賞に、大分県由布市を拠点に活動するザ・キャビンカンパニーの作品が選ばれました。
第29回日本絵本賞の大賞を受賞したのは、阿部健太朗さんと吉岡紗希さんのユニットザ・キャビンカンパニーです。
受賞作品は「ゆうやけにとけていく」。
夕焼けの中で公園で遊ぶ子供など日常の風景が描かれていて、大分市美術館から見た市街地なども登場します。
◆ザ・キャビンカンパニー吉岡紗希さん
「いつもの日常の夕焼けの時間を描いている。実際の夕焼けの空を何度も見て描いた」
◆ザ・キャビンカンパニー阿部健太朗さん
「これまでと違うテイストで絵本を今回描いた。こういった形で認めてもらえたのはとてもうれしい」
今回の受賞に、書店からも期待の声が聞かれました。
◆明林堂書店大分本店熊野賢一郎さん
「正直、もう十分にありがたいことに売れてくれているが、世界でも名前を残すような方になっていってもらえたら」
表彰式は7月に東京で行われます。
「日本絵本賞」について紹介します。
「日本絵本賞」は国内の主要な絵本の賞の1つで、全国学校図書館協議会が1995年から毎年実施しています。
最終候補として残ったのは30点ありましたが、主催者によりますと満場一致で大賞が決定したそうです。
主催者は「夕日が沈む場面での人々の人生や思いを ノスタルジックに描いた点が高く評価された」と話しています。