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シカやクマなどによる農林業への被害額7億9100万円 うちニホンジカが3割占める 

2024年8月21日 18:20
シカやクマなどによる農林業への被害額7億9100万円 うちニホンジカが3割占める 

県内でのシカやクマなどによる農林業への被害額が昨年度1年間で前の年度を5300万円ほど上回るおよそ7億9100万円に上ったことが分かりました。

県のまとめによりますと、県内の農業や林業へのシカやクマなどによる被害額は、昨年度およそ7億9100万円に上り前の年度を5300万円ほど上回りました。

被害額が最も多かったのはニホンジカによる被害で、およそ2億6200万円、全体の「33.1%」を占めます。

ニホンジカは畑の農作物を食べるほかリンゴなどの木の皮を食べ、枯らしてしまう被害をもたらしています。

また、クマによる被害は1億2600万円と全体の16%でした。

こうした被害を減らすため県では、捕獲の推進や畑への侵入を防ぐ対策などを強化する方針です。

県林務部 鳥獣対策担当塚平賢治 課長
「ニホンジカにつきましては生息する地域が拡大傾向にあります。その要因としては暖冬傾向によりまして越冬できる個体が増えてきたということ」

一方、クマについては農業被害のほか人への被害も今年度6件起きていて、県ではクマよけの鈴を持つなどまずは、出会わない対策を呼び掛けています。