「オレンジ色の大きな月はもう絶対みたくない」終戦79年…長野空襲を語る集い【長野】
終戦から、今年で79年です。
長野市では13日、「長野空襲を語る集い」が開かれ、空襲を体験した人が紙芝居を通して、戦争の悲惨さを伝えました。
「オレンジ色に輝くその光を大人たちは焼夷弾だと思ったらしいのです」
「裾花の土手でみたオレンジ色のあの大きな月はもう絶対に見たくはありません」
須坂市の碓井智以子さん(85)です。
当時6歳。リヤカーに祖父を乗せて母親と裾花川沿いの土手まで逃げた経験などを手作りの紙芝居で語りました。
1945年8月13日。終戦の2日前に起きた長野空襲。アメリカ軍の航空機70機が、長野駅や飛行場などを銃撃・爆撃し、少なくとも47人が犠牲になりました。
「長野空襲を語る集い」はこの日に合わせて毎年行われていて、今年はおよそ50人が集まりました。
参加者は
「戦争というのは辛いものだし、大切なものに気付かせてくれるものがあると感じました」
主催した「長野空襲を語り継ぐ会」は今後、長野市内の小中学校でも講演を行っていきたいとしています。