中3男子死亡事故 最高裁で弁論 ひき逃げか否か…検察側「東京高裁の無罪を破棄するよう求める」弁護側「無罪主張」
9年前、佐久市で当時中学3年の男子生徒が車にはねられて亡くなった事故で13日、最高裁で弁論が開かれました。
ひき逃げ=すなわち救護義務違反だったのかを巡り、検察側と被告側で弁論は真っ向から対立しています。
この事故は2015年3月に高校入学を目前に控え、塾から帰る途中だった和田樹生さんが車にはねられて死亡したものです。
車を運転していた池田忠正被告はこれまでの裁判で、飲酒運転の発覚を避けるため、事故直後に口臭防止用品を買いにコンビニに行っていたことが判明しています。
この行動がひき逃げだったのかが問われ、一審は実刑判決、二審は逆転無罪と解釈が分かれていました。
13日午後2時から最高裁で開かれた弁論で検察側は、過去の判例を示し、東京高裁が出した無罪を破棄するよう求めました。
一方、弁護側は別の判例を示して、救護義務違反には当たらないとしてあらためて無罪を主張しました。
最高裁は、判決の言い渡し日は追って指定するとしています。