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初 県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」 今年度から運用開始 目撃件数去年の1.6倍

2024年6月5日 18:32
初 県内全域に「ツキノワグマ出没注意報」 今年度から運用開始 目撃件数去年の1.6倍

クマによる被害や目撃件数が相次いでいることを受け、注意を呼びかけます。県は5日、今年度から運用を始めた「ツキノワグマ出没注意報」を県内全域に出しました。

冬眠から目覚め、人里への出没が増えるクマ。
6月2日、箕輪町で散歩をしていた男性が茂みから突然現れたクマに襲われ、顔や足などに軽いけがをしました。前の日には、塩尻市の山林で市の職員が左手の親指をかまれました。

阿部知事
「ツキノワグマの出没注意報を発令いたします」

県は、クマによる被害や目撃件数が増えていることから今年度から運用を始めた「ツキノワグマ出没注意報」を初めて、県内全域に発令しました。発令基準は次の通りです。

人里での目撃件数が月単位で平年の1.5倍以上。人身被害の発生を基準に、専門家の意見を踏まえて総合的に判断されます。

県によりますと、今年度のクマの目撃件数は4月は20件で、去年より5件少なかったものの、5月に入って急増。106件で、去年の1.6倍となりました。

阿部知事
「多くの方々が不安をお持ちだとこういう形で注意報発出させていただくことによってぜひ県民のみなさん方にはクマへの備えしっかり行っていただきたい」

注意報は、目撃件数がピークとなる8月末まで続きますが、県は山のエサの状況などを見て、発令期間を延長する可能性もあるとしています。