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平成以降、国内最大規模となった大船渡市の山林火災は、発生してから26日で1か月です。いまだ鎮火には至らず、家族を失った人は後悔の気持ちを持ちながら毎日を過ごしています。 手を合わせ、祈りを捧げた松川悦子さん。 松川さん 「じいさん、きょう風すごい」 山林火災で父の柴田吉郎さんを亡くしました。 松川悦子さん 「早い。1か月だもんね。夢のよう。誰を恨むというより自分を責めるしかない。なんであの時に父を助けられなかったのかなと思う」 2月26日に、大船渡市赤崎町合足地区で火の手が上がったこの山林火災。乾燥と強風で広い範囲に燃え広がりました。焼失面積は市の面積の9%にあたる、およそ2900ヘクタール。 全壊した76棟の住家を含む210棟の建物が被害を受けました。 最大で市の人口の14%に避難指示が出され、今も194人が避難生活を余儀なくされています。 綾里地区の避難所の前に置かれた洗濯機から衣類などを取り出していた泉惠さん。山林火災で家族4人で暮らしていた家は焼け落ちました。 泉惠さん 「火災が発生した時から時が止まっているような感覚で時間は流れていて、もう1か月なんだという気持ちだが、次、家族が安心して心を寄せられる場所の目途もまだ立っていなくて、不安の中での1か月」 市は5月上旬の完成を目指し、仮設住宅の工事を始めました。また、公営住宅や民間の賃貸住宅に住むことができるように準備を進めています。 泉惠さん 「家族だけで過ごせる場所、我が家は公営住宅を希望しているが、希望が通れば生活の基盤を整えて、これからの家族の将来のことをゆっくりと話し合いたい」 26日朝、強風が吹く中ワカメの加工作業を行っていた千葉泰治さん。 ワカメをボイルする釜や冷やすタンクが山林火災で焼け、知り合いから借りています。 例年は3月初めからワカメの収穫を始めますが、避難指示が出され、さらに設備が被害を受けたため今シーズン初めて収穫ができたのは、例年より2週間遅い18日です。 千葉泰治さん 「結構、バタバタだった準備も。長いようで短いようであっという間に過ぎた感じがする」 ボランティアの手も借り、通常の1.5倍のペースで作業をしています。 千葉泰治さん 「まだまだ取り戻していない。どれだけ通常よりもワカメを刈ってこれるかにかかっている」 25日、政府は大船渡市の山林火災を「激甚災害」に指定しましたが、生活やなりわいの再建へ、息の長い支援が求められています。
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