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【再出発】経営難で休業の温泉ホテル 事業譲渡で再開 岩手・鶯宿温泉

 経営難で2月から休館していた岩手県雫石町の鶯宿温泉のホテルが13日、リニューアルオープンしました。事業譲渡のうえの再出発です。 記者「柔らかなあかりと県産の木の温もりに包まれるロビーラウンジには、ビールサーバーや岩手の酒蔵の日本酒がずらりと並んでいます。宿泊者はこれらを自由に楽しむことできるんです」  ことし2月から経営難で休館していた「ホテル加賀助」は、全国の旅館の再生を手がける東京の会社に事業を譲渡。「竹あかりの宿 加賀助」として13日、再出発しました。  滞在中のドリンクサービスなどが宿泊代に含まれる「オールインクルーシブ」を採用し、ビールや日本酒、地元の手づくりアイスクリームを自由に楽しめます。  展望大浴場も木の香り漂う和風風呂と、高級感あふれる大理石風呂に生まれ変わりました。13日はほぼ満室という客室は、10月から徐々にリニューアルします。  開湯450年の歴史を誇る鶯宿温泉の宿泊施設は、1970年代のピーク時には30数軒あったもののいまは13軒に減りました。  ことし6月には鶯宿川を挟んで加賀助のはす向かいにある老舗旅館・長栄館が経営破たんし、譲渡先を探しています。温泉街は宿主の高齢化と後継者不在の影響で閉鎖した宿がそのままになっています。 フロントマネージャー 向井 実桜さん 「鶯宿温泉全体が、また昔のように人が行き来しあうにぎわった温泉街になればいいなと思います」  再びともった宿の灯りが、温泉街の未来を照らしはじめました。

9月13日 19:14