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【衆院選】候補者を追う②岩手2区 広大な選挙区で前職と新人が一騎打ち

 衆議院選挙の「候補者を追う」、2回目は岩手2区です。広い選挙区で自民党の前職と立憲民主党の新人が一騎打ちの戦いを繰り広げています。  岩手2区には、届出順に自民党の前職、鈴木俊一候補71歳と、立憲民主党の新人、中村起子候補59歳の2人が立候補しました。2区は内陸北部と沿岸市町村すべてをカバーする広い選挙区です。 鈴木候補 第一声「ルールを守る政党として、わたしども自民党が今一度、国民のみなさんの信頼を勝ち得ることができるように、わたしも党の執行部として全力で努力をしていきたい」  宮古市で行った第一声で、「党の信頼回復に努める」と話した自民党の前職、鈴木俊一候補。これまで東京オリンピック・パラリンピック担当大臣、財務大臣などを歴任。現在は自民党の総務会長を務めています。「実績」を訴え、うら金問題などで、党に逆風が吹く中、11回目の当選をめざしています。 宮古市で鈴木候補「経済を立て直して、そして国民のみなさんの暮らしを守る、これが今1番重要な課題の1つである」「国土強靱化の問題、地域産業の問題、さまざま課題がある中において、どこに本当に政権を任せることができるのかどうか、それを国民のみなさんに選んでもらう選挙」  公約に賃上げの実現などの「経済対策」や、「自然災害に強い国土づくり」を掲げる鈴木候補。東日本大震災については、心のケアや地域コミュニティ構築など、ソフト面のサポートを継続したいとしています。 鈴木候補 「久方ぶりの逆風の中での選挙」「財務大臣を務めて、財政運営それから経済政策を取り組んできたので、そうしたことを評価してもらえるかどうかというのが、わたしにとっては重要な選挙のポイントだと思っている」 中村候補 第一声「何よりもこの地方に活力を取り戻す、それにはやはり東京一極集中を1日も早く解消しなければいけない、そういう大きな見地に立って、長期的な視野に立ってこれからさまざま動いていきたいと思っている」  滝沢市で行った第一声で、少子高齢化や経済格差など、地方が抱える課題に取り組むと話した立憲民主党の新人、中村起子候補。投資銀行勤務や翻訳の仕事を経て、「国民本位の政治を取り戻す」と政治の道に進みました。現在は、立憲民主党県連の副代表を務め、初当選を目指しています。 八幡平市で中村候補「仕事を生む。仕事というのはみなさんの給料を生むような仕事を生んでいく。これには東京一極集中、太平洋ベルト地帯に産業が集積しているような状況を改めて、若い人が集まれるような職場の環境を作っていく」「本当に税金がきちんとみなさんに分配されているのか、これをわたしはきちんと精査したいと思っている」  公約に「政治とカネの問題のない社会を目指すための政治改革」や「家庭の経済力に左右されず、誰もが学べるような教育改革」を掲げる中村候補。若い世代への支持拡大を目指し、選挙区をくまなく回っています。 中村候補 「政策がその場限り、補助金だったり、その場限りだったりするところに対して、やはり長期、ほんとは50年、100年先を見据えて逆算した政策を行い」「先を見通せる政治家もいるんだということ、見通していきましょうということを訴えていきたい」  『候補者を追う』。あすは岩手3区に立候補した藤原崇候補と小沢一郎候補を紹介します。

10月23日 18:49