×

【やり投げ事故】助走中に転倒か 男子生徒の首 やり貫通寸前も命に別条なし

2024年7月17日 16:52
【やり投げ事故】助走中に転倒か 男子生徒の首 やり貫通寸前も命に別条なし

 16日夕方、岩手県盛岡市の高校でやり投げの練習中だった陸上競技部の生徒の首にやりが刺さる事故がありました。

 命に別条はないということですが、県教育委員会は部活動中の事故防止徹底を県立学校に通知しました。

 事故があったのは盛岡商業高校の校庭で、16日午後5時半ごろ、やり投げの練習をしていた陸上競技部の2年生の男子生徒ののど元付近にやり投げのやりの後方部分の先端が刺さりました。

 やりは貫通寸前まで刺さったため、やりを一部切断し、刺さったままの状態で病院に搬送しました。

 生徒は搬送先の病院で緊急手術を受け、1週間程度入院しますが、太い血管や神経などに損傷はなく、命に別条はありません。

 学校によりますと、生徒はやりを持って助走の練習をしていて、助走中にバランスを崩し、転倒したとみられるということです。

 学校によりますと、当時、顧問は一時的に職員室に戻っていたということです。

 盛岡商業高校は「部活動安全対策マニュアル」を作成していて、投げる前に確実に周囲の安全を確認し、大声で「行きます」といった声をかけることなどを指導していました。
 
 原周太記者
「こちら男子が使うやりですが、私の身長177センチよりもとても長いです。そして持ち手の先端の方とても尖って鋭いです」

 やり投げで扱うやりの長さは男子は2.6から2.7メートル、女子は2.2から2.3メートルです。

 長さに違いはありますが、地面に刺さる方も持ち手の方も鋭く尖っています。

 今回の事故を受け、富士大学でやり投げに取り組む選手は…

 富士大学 浅水心結さん
「私自身陸上を行っていて、投てきは常に危険と隣り合わせなので、自分自身もですし、相手もしっかり注意して練習を行わないと、今回みたいな事故が起こってしまう」

 練習の時に安全管理の面で気を付けていることは…

 富士大学 浅水心結さん
「投げるとき、人がいたときにはしっかり『行きます』と相手に伝わってからじゃないと投げない。それが一番安全な練習のやり方だと自分で考えている」