「おかげさま」という感謝の気持ちを祭りに込めて 街に賑わいを呼び込む「都城六月灯(ろっがどう)おかげ祭り」 平成に始まった祭りが夏の風物詩として定着
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街に賑わいを呼び込むのが「都城六月灯(ろっがどう)おかげ祭り」
きらびやかで勇ましい四騎の神輿が街に活気をもたらし、武者絵が描かれたおよそ4.5メートルの絵灯籠山車が幻想的な雰囲気を盛り上げます。
暑い夏を乗り切り、実りの秋を願うだけでなく、人と人を結び おかげさまの感謝を忘れないための祭りです。
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長年都城地域全体を守ってきた「総鎮守 神柱宮(かんばしらぐう)」。
夏祭り六月灯は毎年7月8日9日の2日間開催されます。
平成5年に始まったこの祭りは、今年で32回目。
伝統文化を掘り起こし、伝承活動として後世に残していくような祭りを作っていくという趣旨で立ち上がりました。
祭りは2カ月前から準備が始まり、笛や太鼓の囃し手、獅子舞などの舞い手、みこしの担ぎ手などに分かれて練習を積み重ねます。
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祭りを支える人の数はおよそ400人。
子供から大人まで様々な人々が結束し、「おかげさま」という感謝の気持ちを込めて祭りを 盛り上げます。
本番3日前には、神柱宮の境内に一同に集まり「集団顔見世」と呼ばれる通し稽古が行われます。
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今回初めて祭りの実行委員長を務める田ノ上利幸さん
プレッシャーというよりも楽しみ半分、不安半分。
ここにいるみんながのためにやるしかないかなという覚悟は一応持っているつもりです。
初日 宵祭り(献灯祭)
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八坂神社から都城の繁華街を通り、神柱宮に向かうおよそ3キロの道のりを練り歩きます。
2日目 本祭り(神輿渡御)
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2日目は 都城駅から神柱宮までの およそ1.5キロの道のりを練り歩きます。
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祭りのクライマックス「神輿宮入りの儀」
行列が神柱宮の境内に入ると活気は最高潮に。
祝い唄 祝い目出度
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最後に全員で唄い、祭りは終了。
市民の声
■迫力がすごくてかっこよかった。太鼓の音が気持ちよかった。
■毎年来てるんですけどすごく楽しみにしているので、大事に残していってもらえたらなぁと思う。
■(こどもが)大きくなったら参加して、一緒に街を盛り上げていってくれたらなと思う。
- 【話:実行委員長 田ノ上利幸さん】
皆さんの拍手がもう すべてだったんだなぁと思ってちょっとホッとしています。祭りの理念というのはみんな昔から変わっていない。だから僕は当たり前のことをバカみたいにちゃんとやる。それをずっと続けていくことが、伝承活動にもつながるとずっと思っております。