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椎葉村でプロの作家めざす 「秘境の文筆家」4人が着任

2024年7月1日 18:56
椎葉村でプロの作家めざす 「秘境の文筆家」4人が着任
テレビ宮崎

作家の卵たちが秘境の村に着任です。
「日本三大秘境」の一つ・椎葉村で、プロの作家を育成する「秘境の文筆家」プロジェクトがスタートし、4人の文筆家が着任しました。

このプロジェクトは、椎葉村が直木賞作家の今村翔吾さんが代表理事を務める滋賀県の「ホンミライ」と連携して、村に移住し商業出版を目指す作家を育成する取り組みです。

プロジェクトには全国から92人が応募。
作品選考や面接などを経て選ばれた4人が「秘境の文筆家」として着任し、黒木保隆村長から辞令を受け取りました。
4人は、これから地域おこし協力隊員として椎葉村で執筆活動に励みます。

(宮城県出身 千葉雲雀さん)
「作家としての修業という上でも、非常に厳しいものになるだろうという覚悟をしておりますので、人間的にも作家としても成長できればと思います。」

(島根県出身 四葉ソウさん)
「人生をかけるなら今だなと思って乗り込んできたので、その意気込みのまま駆け抜けていきたいと思っています。」

(山口県出身 田中葵葉さん)
「10年やってきて、ちょっとずつでも力がついてきたところではあるので、ここら辺で最後の壁を突破、いい転換点にしたいです。」

このうち北海道から移住した楪一志さんは、すでにプロの作家としてデビューしていますが、自然豊かな落ち着いた環境でスキルアップを目指します。

(プロの作家 楪一志さん)
「読んで棚に戻されるけれども、どこかで覚えていてもらえる、そういった作品を書けたらいいと思っています。」

プロジェクトを主催する今村さんは…。
(ホンミライ 今村翔吾代表理事)
「ここでしっかり基礎を作って、デビュー後も戦っていける、残っていけるということを教えていきたいと思いますし、彼らにはずっと書いてほしいと思います。」

秘境の文筆家の任期は最長3年間で、椎葉村は「4人が将来の文壇を支える存在になるようサポートしていきたい」としています。

    テレビ宮崎