売り手市場が続く一方で企業側の慢性的な人手不足が課題 山形市で就職面談会
3月に卒業を控えた大学生や正社員を目指す人たちを対象にした大規模な就職面談会が8日、山形市で開かれました。
この就職面談会は就職を希望する人と企業とのミスマッチを少しでも減らそうとハローワークやまがたや山形労働局などが毎年この時期に開いています。県内に事業所を置く企業107社が参加し、合わせて737人の求人が出されました。このうち7割にあたる531人は正社員の募集です。
求職者(企業選びで重視するポイントは?)「資格の取得支援とか資格が無くても働けるかを聞いたりしている」
「Uターンで東京から寒河江に戻ってきた。寒河江周辺がいいかなと。地理的なものですかね」
「4月から保育園に預ける子どもがいるので休みが取りやすいところや土日祝日を確実に休めるところをメインに事務職などを探していた」
山形労働局によりますと、県内の有効求人倍率は去年12月現在で1.38倍で前の月よりもやや上回ってはいるものの、物価高などの影響で求人数は減少傾向にあるということです。一方、全国と比べると依然、高水準を維持していて、売り手市場が続く一方で、企業側の慢性的な人手不足が課題です。
福祉法人「地域貢献とか教育研修、資格取得制度に力を入れている。働きがいのある職場、働きやすい職場を常にみんなで考えている」
建設会社「他の業種に比べても人が来づらいというのは実感としてある。印象を少しでも良くアピールしたい。休日を増やしたり給与をなるべく上げるようにしたりそういった取り組んでいるところをアピールしたい」
会場には、年齢を問わず、一般の求職者や3月に卒業を控えた学生など541人が訪れました。
ハローワークやまがた加藤好浩所長「企業にとって求職者に直接アピールできる機会は求められている。一方で仕事を探す人にとって、 直接企業と話す機会もない。直接お互いやり取りできるのでマッチングとして有効な機会」
3月2日には、同じ山形ビッグウイングで合同企業説明会が開かれ、県内企業160社が参加する予定です。