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イノシシ 山形県内の住宅地などに出没相次ぐ 冬の間も遭遇する可能性

2023年11月6日 18:20
イノシシ 山形県内の住宅地などに出没相次ぐ 冬の間も遭遇する可能性

山形県内では最近、イノシシが住宅地など人に近い場所に出没するケースが相次いでいます。専門家はイノシシはクマとは異なり冬眠をしないため、冬の間も遭遇する可能性があるとして注意を呼びかけています。

11月2日、中山町岡の住宅地近くのリンゴ畑で撮影された映像です。畑に3頭のイノシシが出没したのを住民が発見しました。

畑の持ち主の男性「これがイノシシの掘ったところ。やっぱりミミズミミズを食べたくて掘る」

このときイノシシが侵入したリンゴ畑には、いたるところにイノシシが掘り起こした跡が残っていました。イノシシは1時間ほど畑でエサを探した後、近くの藪の中に逃げて行ったといいます。

畑の持ち主の男性「驚きましたね。イノシシがそれも3頭突然だったので驚いた。74年住んでいるが今回が初めて。早く山に帰ってくれと思う」

県によりますと、県内で確認されているイノシシによる農業被害額は、昨年度と2021年度は豚熱の流行とみられる影響で、減少したものの、2020年度が過去最多の9300万円余りとなっています。
一方、ことしは10月21日に山形市で住宅にイノシシが侵入し1階の窓ガラスなどが割られる被害が発生しています。イノシシなど野生動物の生態に詳しい専門家は、住宅地など人に近い場所に出没する理由について次のように指摘します。

岩手大学・山内貴義准教授「イノシシは里山的な開けた平らな場所を好む。どうしても人との接点が多くなる」

また、イノシシはクマと違って冬眠をしないため、冬の間も出没する可能性があると話します。県内でもことし1月に南陽市の住宅地に出没したイノシシが合わせて3人を襲う被害が発生しています。

岩手大学・山内貴義准教授「これから冬に入っていくとエサが限られてくる場合によってはゴミを漁って執着する可能性もあるので対策をしっかりする必要がある」

山内准教授は、イノシシに遭遇した際は、刺激をせずに高いところに避難したり物陰に隠れたりして対処してほしいと話しています。