「参加条件が地方都市には厳しすぎる」 酒田市がアランマーレのアリーナ建設断念
建設計画を断念です。バレーボール・Vリーグ女子1部のアランマーレのホームアリーナ建設を検討してきた酒田市は19日、アリーナを整備しないことを発表しました。
これは、酒田市の矢口明子市長が臨時記者会見で明らかにしたものです。
矢口明子酒田市長「Vリーグ機構によって定められた新クラブライセンス規定に沿ったホームアリーナの建設を断念いたしました」
酒田市をホームタウンとしてきたアランマーレは、来シーズンから始まる最高峰のリーグ・SVリーグへの参加を申請中です。参加の条件には、2030年までに入場可能人数5000人以上の規模の試合会場を所有することが含まれています。
酒田市はこれまで国や県などに支援を要望しながらプレステージ・インターナショナルと協議し、新たなアリーナの整備を模索してきましたが、整備費用を確保する目途が立たないことから、アリーナ建設を断念する決断をしました。
矢口市長は記者会見のなかで、SVリーグ参加の条件が地方都市には厳しすぎるのではないかと述べました。
矢口明子酒田市長「ぜひ地方にプロスポーツスポーツの素晴らしさを伝えるために条件の再考も必要ではないかということは機会があれば地方都市の一意見として申し述べていきたい」
酒田市は、すでにアランマーレに建設断念の意思を伝えていて、一方のアランマーレ側は来シーズンからホームタウンを県総合運動公園アリーナのある天童市に移す予定です。
一方で、酒田市内の施設で練習を行うなど、引き続き酒田市での活動も継続するということです。チームの西尾博樹ゼネラルマネジャーは、「来シーズンもトップリーグで戦うことを前提に強化を進めている。酒田市の判断を真摯に受け止め、これからも地域のみなさまに愛されるチームとして活動していきたい」とコメントしています。