カニやイクラは去年より安く だて巻きは高く 山形市で水産加工品の総合展示会
年末年始の食卓に彩りを添える鮮魚やおせち料理といった水産加工品の総合展示会が4日、山形市で開催されました。
旬を迎えたカツオに、重さが4キロ以上のカンパチ。この展示会は、天童市の水産卸売会社山形丸魚が主催し、小売業者や飲食業者向けに、県内外の食品メーカーや卸売業者などおよそ130社が出展しました。
全国各地で水揚げされた鮮魚やおせち料理に欠かせないかまぼこやだて巻きなど、年末商戦を見据えた商品が勢ぞろいです。
山形丸魚水産事業部・堀江幸夫部長「年末年始の商材も、去年よりぐんと安いものもある。ことしもおいしいものを県民の方々に食べていただきたい」
そんな中、今回特に力を入れたというのが…
山形丸魚水産事業部・斎藤昭博部長代理「主に常磐ものといわれる、福島県から茨城、岩手・宮城沖の三陸を応援していこうということで今回、三陸の魚を並べています」
福島の原発からの処理水の放出で、風評被害が懸念される中、三陸の魚を応援しようと特設ブースを設けました。
いわき市漁業協同組合・新谷渡参事「目玉商品は伊勢海老やいわき市の魚、メヒカリ。常磐ものをPRできることをうれしく思う。これから復興に向けて漁業を継続していけるように頑張っていきたい」
ほかにも、ことしから本格的に販売が始まったニジサクラがPRされ、バイヤーたちが、業者に質問したり味見したりするなどして交渉する姿が見られました。
ヤマザワ生鮮商品部・長瀬俊記バイヤー「気になったものはいっぱい。特に珍味系や季節の商品。年末を通り越して春を意識して探している」
さまざまな商品の価格が高騰し、気になるのは、その値段。お買い得商品は?
山形丸魚水産事業部・堀江幸夫部長「カニ、こちらは昨年より4割安くなっている」
山形丸魚によりますと、カニやイクラ、冷凍マグロなどの小売価格が去年に比べて2割から4割ほど安くなっているといいます。一方で、だて巻きや鯉の甘煮、それに、ボウダラなどおせち料理に欠かせない加工食品は燃料代などのコスト増加により1割から2割高くなっているということです。