「清風学園」の運営費不適切支出 元副理事長の返還金 施設改修や職員の処遇改善に
山形、天童の両市で保育施設を運営する学校法人「清風学園」の元副理事長が運営費からおよそ9700万円を不適切に使っていた問題で、県は11日、清風学園に対し、元副理事長側からの返還金を適切に使うよう行政指導を行いました。
この問題は山形、天童の両市で認可保育所などを運営する学校法人「清風学園」の元副理事長が県や両市からの補助金を含む運営費を使って運営上必要がない高額なギターを複数購入するなどして、おととし12月、山形市と天童市から行政処分を受けたものです。
法人運営を指導する県によりますと、元副理事長による不適切な支出は総額でおよそ9700万円に上り、去年4月に元副理事長側から法人に全額が返還されたということです。
この返還金の使い道について、学園側はことし1月、「施設の改修や職員の処遇改善などに充てたい」とする計画書を県に提出し、県は11日、計画を認める書面を交付しました。
清風学園の勝見健一理事長はYBCの取材に対し、「計画が認められてほっとしている。子どもたちや職員のために使いたい」とコメントしています。