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記録的大雨から3週間 住宅に土砂が流れ込んだ酒田市北青沢地区で撤去作業始まる

2024年8月15日 18:24
記録的大雨から3週間 住宅に土砂が流れ込んだ酒田市北青沢地区で撤去作業始まる

庄内、最上を中心に大きな被害をもたらした記録的大雨は15日で発生から3週間が経ちます。このうち住宅に土砂が流れ込むなど被害が特に大きかった酒田市北青沢地区では大型の重機を使った復旧作業が本格化しています。

記者リポート「災害発生から3週間。酒田市北青沢の小屋渕で集落を覆いつくした土砂の撤去作業が始まりました」

午前8時。酒田市の小屋渕と家の前集落では大型ショベルカーとダンプカーを使って流れ込んだ大量の土砂や流木の撤去作業が始まりました。

現場の担当者は「道路の土砂撤去を今週中に完了し、来週からもう数社業者が入って全体の土砂出しをやりたいと思っている。みんな一生懸命地域のために頑張っていると思いますのでなるべく早く作業を完了したいと思う」

集落を流れる小屋渕川は、土砂で完全に埋まりました。場所によって1メートルから2メートル近くに堆積した土砂や石を、作業員がショベルカーを慎重に操作しながら掘り進めていました。

遠田憲子さん「やっと重機が入ってくれて車も行けなかったので色々な物の搬出がはかどらなかった。やっとダンプとか入って来てくれたのでまず道は出来たかなと思います」

地区で生まれ育った遠田憲子さんのリフォームしたばかりの家も敷地は土砂で埋まり、室内は床上まで泥水に浸かりました。

遠田憲子さん「母が一日ここに閉じ込められたけどまず無事で。自衛隊がすぐ入って頂いたのであと地元の消防団と。母は2階に避難していたんですが助けていただいて」

家族や親戚それに知人の力も借りてようやく泥につかった床板を外せるまで片付けが進みました。

遠田憲子さん「この現実を見た時につらかったですね。でもいつまでもくよくよしていられないので。新たな気持ちで再スタートしたいなと。でも職場の方とかも理解してくださって色んな人から助けてもらって何とか前を向けそうなので」

酒田市北青沢地区の復興までの長い道のり。大雨被害から3週間が経ち、住民たちはその一歩を踏み出しています。