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お盆を迎えた山形県酒田市の大雨被災地 先祖の霊に手を合わせる 

2024年8月14日 12:34
お盆を迎えた山形県酒田市の大雨被災地 先祖の霊に手を合わせる 

お盆に入った山形県内。
7月25日からの大雨で土砂が家に流入するなどの被害が出た酒田市の北青沢地区でも、被災した人たちが先祖の霊に手を合わせました。

酒田市北青沢地区の家の前集落に住む農業、荒生道博さん(66)。13日午後、集落の高台にある梅林寺の墓地で先祖代々の墓に酒田など北庄内で古くから伝わるホオズキや果物、それにそうめんなどの供物を下げて先祖の霊に手を合わせました。

荒生道博さん「ご先祖様が守ってくれたかなと我が家、家も蔵もハウスも中には土砂が入ったけどハウスの建物自体は奇跡的に助かったので先祖に感謝」

荒生さんが所有する、土壌の改良を重ねながら大切に栽培していたつや姫や雪若丸などの田んぼ5か所が荒瀬川などの氾濫で大量の土砂や流木が流れ込み壊滅。今後、作付け出来るまで何年かかるか見通せないといいます。
15日から地区の小屋渕集落で始まる土砂の撤去作業に向けて、荒生さんは酒田市と協議し、土砂や流木の仮置き場として被害を受けた田んぼおよそ1ヘクタールを提供することを決めました。
お盆を迎えた被災地。住民たちは少しずつ日常を取り戻そうとしています。