「自分たちを忘れないで」記録的大雨被害の酒田市大沢地区 被災者に衆議院解散と総選挙について聞く
7月の記録的大雨で大きな被害を受け、いまだ復旧の途上にある酒田市の大沢地区で、衆議院の解散と今後の総選挙について被災者の声を聞きました。
荒瀬川の氾濫で大きな被害を受けた酒田市の北青沢地区です。住まいや作業場は被害を免れたものの近くの田んぼが流木や土砂で壊滅的な被害を受けた荒生道博さん。農業経営の多角化で遊佐町に所有する畑で収穫したばかりの長ネギの出荷作業に追われていました。衆議院解散、そして総選挙への政治の動きをどう見たのでしょうか。
荒生道博さん「裏金どうのこうの確かに良くないことだけど、それ以上に今の人口減少、少子化。日本の国をこれからどうしたいのか見えてこない。今の政権与党からは。選挙始まってももう人がいなくなった所に来ますか?俺は来ないと思う。でも、こういう時に現状を見るため確認するためだけでも来てくれればいいのかなと思いますけど」
一方、荒瀬川沿いの自宅敷地を大きくえぐり取られ、土のうを積んだ仮の護岸が出来たものの、豪雨から2か月以上たったいまも自宅の修復作業に追われる下青沢の農業、相蘇弥さん。濁流に潰された作業場の代わりに、農業資材などを保管する仮設の作業場を組み立てていました。
相蘇弥さん「頑張るって言っても年代が年代で農家というと融資の面も難しかったりする。もう少し審査を緩めにしてもらえると、借り易くしてもらえると助かるけれど。候補者に何を伝えたい?「少しでも現状を良く出来るような方向に向いてくれればいいかなと何か自分たちを忘れられそうな感じがしている」
記録的大雨の災害からおよそ2か月半。被災地は、冬の備えを急ぎながら選挙戦を迎えようとしています。