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女子テニス12歳以下で国内ランキング1位 山形市の小学6年生 国際大会でも優勝経験

2024年5月24日 17:55
女子テニス12歳以下で国内ランキング1位 山形市の小学6年生 国際大会でも優勝経験

現在、女子テニスで12歳以下の国内ランキング1位は山形市の奥山し渚さんです。先日開かれた、トップレベルの選手が参加する全国大会では、準優勝。夢は、世界の舞台で活躍する選手になることー。練習に励む、小学6年生に密着しました。

軽快なフットワークでボールを追いかけ、打ち返すー。今回、紹介するのが…。

奥山し渚さん「山形市立第七小学校6年奥山し渚です」

山形市のインドアテニススクール『ベルズ』に所属し、日々、練習に打ち込む奥山し渚さん。

奥山し渚さん「4歳からはじめました。お父さんがテニスをしていてテニスの試合について行ってやってみたいと思ったのがきっかけ」

「楽しそう」と思って始めたテニス。練習を重ねるうちに着実に力をつけ、小学3年生で初めて全国大会に出場、4年生の時には10歳以下の全国大会で優勝。5年生になって去年出場した12歳以下の全国大会ダブルスで優勝するなど、ジュニア世代で国内トップクラスの実力を誇る選手になりました。

インドアテニススクールベルズ 尾形圭コーチ「練習に取り組む姿勢がかなり高いと思う。遊びたい年代でもボールを追う姿勢練習に取り組む姿勢が人一倍高く今もやれている」

練習は、平日が午後6時から9時まで、試合がない土曜、日曜も5、6時間と、テニス漬けの毎日を送っているし渚さん。得意なプレーは、このバックハンドストローク。

奥山し渚さん「バックハンドは両手で打つのでリーチが短いけど両手で打つと力が付くしコントロールも良くなるのでバックハンドが得意」

そのコントロールを見せてもらいました。

奥山し渚さん「ここからあの黄色い的に当てます」
奥山し渚さん「当たりました。今日は結構早かった」
インドアテニススクールベルズ 尾形圭コーチ「的が小さくバックハンドストロークは難易度が高いショット。これだけ狙えるのはすごいと思う」

難しいショットを打ちこなすし渚さんですが、普段は、まだランドセルが似合う小学生。

奥山し渚さん「ただいま、おかえり」

自宅での様子も取材させてもらいました。

カメラマン「これは何ですか?」
奥山し渚さん「これは、今まで獲得したトロフィーとかメダル、盾を置いています。富士薬品のセイムスガールズカップ女子の全国大会で優勝したもの。これは、去年の全日本でダブルスで優勝した時のカップです」

現在、日本テニス協会の12歳以下の国内ランキングは1位。スポンサー3社と契約を結んでいます。去年、アメリカでの海外遠征の写真。この時、なんと国際大会でも優勝したそうで…。

カメラマン「アメリカの優勝のはどこにあるんですか?」
奥山し渚さん「ここには無くてアメリカのホテルに忘れてきちゃってここには無いです」
カメラマン「家に届かない?」
奥山し渚さん「届いてないです。次の海外の大会でまた優勝して獲ってきたい」

その海外遠征に向け、練習前にはこんなことも…。

奥山し渚さん「アメリカとか海外に行く時があるのでそのためにも英語を勉強している」
カメラマン「英語で好きな食べ物は何ですか?」
奥山し渚さん「アイ・ライク…米って何ですか?ライス!アイ・ライク・ライス」

大好きなお米が、力の源。

奥山し渚さん「食べていいですか?」

そんなし渚さんの普段の練習相手が…。

去年の県中学総体1位石川蒼生さん(山辺中3年)「中3です。し渚さんはとても力が強くてパワーが伝わってくる選手。普通のボールでも取りづらく小学6年ですごい球を打つ」

去年 国体に出場斎藤和伽さん(日大山形高3年)「小学生とは思えないぐらい球の重さやスピードがあり高校生の私でも打ち負けるのですごい」

先日、千葉で開かれた12歳以下の全国大会。早生まれの中学1年生を含む各地区の代表32人が出場しました。決勝戦まで勝ち進んだ第1シードのし渚さん。その相手は、神奈川代表の中学1年生です。

奥山し渚さん「前半は自分のプレーが出来ていたけどだんだんミスが増えたり勝たなければとプレッシャーが強くなったりしてそのまま崩れて最後は自分のプレーが出来なくて負けてしまった」

第1セットをとったものの逆転されて敗れ、惜しくも準優勝。

奥山し渚さん「優勝したらこれよりも大きい物をもらっていて自分が優勝していたらそれをもらっていたので悔しい」
奥山し渚さん「将来は世界の四大大会に出て上位に行くこと。応援される選手になりたい」

し渚さんは、6月5日からヨーロッパ遠征に行き、国際大会に出場。そして、8月の全国小学生テニス選手権での優勝を目指します。