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天童市の小学生の剣道チーム 山形県内の主要な大会で10年ぶり同時優勝 全国に挑む

2024年7月2日 18:18
天童市の小学生の剣道チーム 山形県内の主要な大会で10年ぶり同時優勝 全国に挑む

天童市の小学生の剣道チームが、山形県内で主要な2つの大会で優勝し、全国大会への出場を決めました。同時優勝は10年ぶり、チーム躍進の原動力に迫りました。

6月19日午後7時、小学校の体育館に集まってきたのは、小中学生が所属する剣道チーム「ましみず剣童会」のメンバーです。「ましみず剣童会」は、天童市で半世紀近く活動している剣道チームです。現在は天童市の学校に通う中学生5人、小学生14人が所属しています。
稽古は週に2回。監督や剣道経験者の保護者がコーチとなり、試合形式の練習を中心に日々稽古を積んでいます。

ことし5月、快挙を成し遂げました。県内の道場に通う小学生の全59チームが出場する大会で優勝。さらに、県内全ての剣道少年がエントリーする大会でも頂点に輝き、小学生の主要大会の2つでトップに上り詰めました。

工藤翔太キャプテン「ましみず剣童会は一人一人が声を出してみんな気合が入っているいいチーム」
大内仁監督「剣道は気持ちの部分が重要。そのために声を出すことが必要。常日頃から声を出して頑張っている」

優勝メンバーの1人、6年生の奥山陽太くん。

奥山陽太くん(得意技は何ですか?)「相手が来る瞬間を狙った出鼻面です」

陽太くんが得意とする「出鼻面」は、剣道で難しいとされる技の一つです。相手が動作を始めたその瞬間見極め、即座に攻撃に転じる高等テクニックです。
陽太くんは県大会でも「出鼻面」で一本を取っています。

奥山陽太くん「いま自分の課題が打ちが弱いところなので、打ちを強くするのを頑張っている。みんなから頼られる存在になりたい」

普段の陽太くんの様子はというと…。
打って変わって、クラスを引っ張るムードメーカーに。みんなから慕われています。

クラスメート「優しい人。いい友達」「ゲームの話や盛り上がる話をする」「話してる方も楽しいし一緒にいて楽しい」
担任「ムードメーカー的な存在。周りを笑顔にするような子」

稽古の外ではどこにでもいる11歳の男の子です。

クラスメート「いつもあんな感じ」「いまだけちゃんとしてる」「面白い。フレンドリー。」「1年生にモテモテ」

しかし、稽古が始まると…一転、真剣な空気が漂います。
稽古はおよそ2時間に及びます。束の間の休憩時間には外の空気を吸いに行きます。剣道着の中は常にサウナ状態。外の空気を吸うことで、気分転換を図ります。
再び稽古再開、OBの指導に力が入ります。

指導 「打ったときに浮いた姿勢にならないように」
「相手が崩れたところ見逃さず、自分から思い切って」

中学生のチームも全国出場を果たしています。

工藤煌大くん「何度か全国大会に出場したことはあるが、2回くらいしか勝ったことが無いので、もっと上を目指して一回一回集中して頑張りたい」

「ましみず剣童会」の小学・中学チームは7月末に日本武道館で開かれる全国大会に臨みます。これまで20回以上全国大会に出場していますが、いずれの世代でも最高はベスト32。今回はベスト16以上のチームが進める決勝トーナメント進出を目指します。

団体メンバー山田陽翔くん「目標は全国大会で上位に名を残すこと」

奥山陽太くん「去年の大会は1回戦負けてしまったので、ことしは決勝トーナメントに出たい」
工藤翔太くん「ことしは1試合でも多く勝ち進み、決勝トーナメントに出場したい」
大内仁監督「全国大会で対戦する選手は、大変力もあって強い。ただ前に出るだけでは勝てない部分がたくさんある。自分の攻めを相手に通用するように相手の技の起こり動作を起こす瞬間を的確にとらえられるような技を出してほしい」

メンバー「ましみず剣童会上位トーナメント目指して頑張るぞ!」