ずぶ濡れで「息もできない…」ふんどし姿で水掛け合う 伝統の「石尊祭」山梨・笛吹市
笛吹市御坂町で23日、ふんどし姿の若者が威勢よく水を掛け合う伝統行事「石尊祭」が行われました。
「石尊祭」は笛吹市御坂町の下黒駒地区に300年以上前から伝わる伝統行事で、「水かけ祭り」の愛称で親しまれています。
ふんどし姿の若者たち
「さんげ、さんげ、六根清浄」
「罪を改め一途に身を捧げる」という意味があるという唱文を唱えた若者たち。池に飛び込んで盛大に水を掛け合いました。
佐藤記者
「今、伝統の祭りが始まりました!ものすごい勢いで水が掛かってきます。目も開け…息もできないです」
これはもともと「御垢離(おこり)とり」と呼ばれる雨乞いの儀式。水しぶきには無病息災や五穀豊穣のご利益があるとあって、集まった家族連れらはびしょ濡れになって祭りを楽しんでいました。
水を掛けられた子どもは
「お父さんが上がってきて、上から水を掛けてきました。夏のみんなの楽しみなので、(祭りが)あってうれしいです」「この水に掛かると1年かぜをひかない。ずっと(もう)100年くらい続いてほしい」
あまりに激しい水の掛け合いに、過去には「ふんどし」の忘れ物も。
親から子へ、そして先輩から後輩へ。地域の伝統行事が受け継がれていきます。