頭取も踊ります…山梨中銀が「ＴｉｋＴｏｋ」で面白動画 “お堅い”イメージ払しょくへ

　山梨中央銀行が動画投稿アプリ「TikTok」で銀行らしからぬ面白動画を投稿しているのをご存じでしょうか。従来の“お堅い”イメージを払拭して若者世代にアピールしたい狙いがありまして、なんと、頭取も踊っています。

山梨中央銀行 古屋賀章 頭取
「皆さん、こんにちは。山梨中銀、頭取の古屋です。当行の行員がやっているTikTok『とある地方の銀行員』について、緊急で記者会見を開きました」

　この緊急会見、本物の記者会見ではありません。「TikTok」の動画撮影の一場面なんです。

　山梨中央銀行が「TikTok」を始めたのは去年1月。銀行名は伏せたまま、「とある地方の銀行員」というアカウントを開設しました。

　「仕事中にこっそり豆を食べる」や「1万枚の1円玉をひたすら数える」といったいわゆる「やってみた動画」のほか、銀行員の日常や金融の知識を紹介する面白動画を投稿。中には30万回以上、再生された動画もあるなど話題となりました。

　そして、フォロワー1万人を達成したのを契機にきょう投稿した動画で山梨中央銀行のアカウントだったことを明らかにしました。

「TikTok」動画に出演する銀行員
「これまで『とある地方の銀行員』のTikTokをバレたらやめますということでやってきましたが、実は経営陣には許可を得てやっていました」

山梨中央銀行 古屋賀章 頭取
「これからは山梨中央銀行の情報発信メディアのひとつとして、バックアップしていきます」

　「TikTok」の活用で、目指すは若い世代へのアピールです。銀行に親しみを感じてもらうことで、少しでも来店したり就職先として意識したりするきっかけになればと考えています。

山梨中央銀行 有井希大さん
「銀行の堅いイメージを払しょくできればということでTikTokをやっているので、TikTokを見ていただいて、より銀行が身近になればいいなと思う。もっと窓口に来ていただいたりとか、利用する方が増えればいいと思っています」

　今後もどんな面白動画が投稿されるのか、注目されます。