P2Gシステム大規模化 国内最大の工場建設 来春に北杜市で稼働 山梨県
北杜市で太陽光から水素を製造する山梨県のP2Gシステムを大規模化させる、国内最大の工場の建設が始まりました。来年春の稼働を目指します。
P2Gシステムは県などが共同開発を行ってきた太陽光から水素を製造する技術で、北杜市のサントリー白州工場に隣接する県有地3千平方メートルに延べ800平方メートルの建屋2棟を建設。システムの大規模化へ水電解装置を連結する列車型を採用し、年間2200トンの水素が製造される予定です。
白州工場では現在、天然水の殺菌工程の熱源に天然ガスを使用しているため、P2Gシステムで製造される水素を利用することで年間1万6千トンもの二酸化炭素の削減につながるということです。
県によりますと、建設費用は170億円で、6割以上に国の補助金を充当。完成すれば国内最大になる見通しです。
来年春の稼働予定で、県担当者は「将来的には近隣企業への供給も目指す」としています。