「おそらく世界初」移住1年…シャインマスカットのオレンジワイン完成 ブドウは自ら栽培 山梨
韮崎市に移住して1年もたたずにゼロからオリジナルのワインを完成させた男性がいます。出来上がったのは自ら栽培したシャインマスカットを使ったこだわりのワイン。その取り組みを取材しました。
「こちらがシャインマスカットのオレンジワインが誕生した畑です」
今年1月、韮崎市に移住した青山優介(30)さんです。地域おこし協力隊として自ら栽培したシャインマスカットを使って12月、オリジナルのワインを完成させました。
韮崎市地域おこし協力隊 青山優介さん
「おそらく世界初のシャインマスカットのオレンジワインです」
韮崎市地域おこし協力隊 青山優介さん
「黄色くなるまで完熟させ、種ありでワイン用ブドウのように小粒になるように栽培方法を変更しました」
韮崎市地域おこし協力隊 青山優介さん
「シャインマスカットらしさを備えながらも種からくる渋みがあり、完全辛口で仕上げて飲んだ時にほっとするような優しい味わいが特徴です」
移住前はブライダル関係の仕事をしていた青山さん。仕事のためソムリエの資格をとったのを機にワインに魅せられ、本場・山梨でのワイナリー経営を志すようになりました。
韮崎市地域おこし協力隊 青山優介さん
「ソムリエになれたこと、ワインと出会ったことで自分自身の世界が広がったと思った。それでワインづくりをしたくて韮崎に来ました」
先日、醸造を委託したワイナリーで行われたビン詰め作業です。作業には移住後に知り合った人々が手伝いに駆けつけました。
青山さんに畑を貸した 小泉徹さん
「彼の場合はあまり悩まずに素直にいろいろなことを聞き入れて、すぐ行動をする行動力と前向きな心」
青山さんに畑を貸した 小泉徹さん
「そういったところが(移住から)1年もたたずにワインができた要因だと思う」
今回、完成したワインは175本。自ら立ち上げた会社のホームページで販売します。
移住から1年足らずで実現したオリジナルワインづくり。この経験を糧に、青山さんはさらなる挑戦を続けます。
韮崎市地域おこし協力隊 青山優介さん
「移住1年目で自分のオリジナルワインがつくれた。それはこれからワインをつくりたいという方に対し、一つの前例になる大きな意味があったと思う」
韮崎市地域おこし協力隊 青山優介さん
「これからもどんどん挑戦して、そんな挑戦していく姿を韮崎から世界へ発信していければと思う」