リニア工事「全体の10%程度しか進まず」 建設反対の住民グループが独自調査 山梨県
リニア中央新幹線を巡り、建設に反対する住民グループが独自の調査結果をまとめ、工事は全体の10%程度しか進んでいないと指摘しました。
調査結果をまとめたのは、リニアの沿線住民でつくる「リニア新幹線沿線住民ネットワーク」です。
グループは29日、山梨県庁で会見を開き、リニアの建設工事の遅れを指摘。「静岡工区以外にも工事が進んでいない場所が相次いでいる」と訴えました。
グループによりますと、山梨工区では第一南巨摩トンネルが貫通したものの、中央市の保守基地や600本余りの橋脚が未着工だとしています。
その上で、「リニア工事は全体で10%程度しか進んでいない」とし、無謀な計画は中止すべきだとしています。
一方、JR東海は工事の進捗状況を尋ねる取材に対し、「早期の開業に向け取り組んでいる」とするにとどめています。