山梨県に線状降水帯予測情報 土砂災害に警戒を
気象庁は31日午後3時46分、山梨県内に線状降水帯が発生し災害が起きる可能性が急激に高まる恐れがあるとして、線状降水帯の予測情報を発表しました。
台風10号は午後3時現在、和歌山県の紀伊半島沖を時速15キロの速さで東寄りに移動しています。
甲府地方気象台によりますと、31日午後6時からの24時間の予想降水量は峡南、富士五湖地域で300㍉東部で250㍉、中北・峡東で200㍉などとなっています。
気象庁は台風10号の影響で県内に線状降水帯が発生し災害が起きる可能性が急激に高まる恐れがあるとして、31日夜から1日午前中にかけて線状降水帯の予測情報を発表しました。
富士吉田市、南部町、早川町、身延町には大雨警報が発表されていて、このうち1時間に60.5㍉の非常に激しい雨を観測した南部町は土砂災害警戒情報を発表し、 警戒レベル3に当たる「高齢者等避難」を発令しました。対象は町内全域の3017世帯です。
台風の影響でJR身延線は富士駅~鰍沢口駅間で終日運転を見合わせていて、鰍沢口駅~甲府駅間は間引き運転となっています。
台風は2日には熱帯低気圧に変わる予想ですが、県内は3日ごろにかけて大雨が続く恐れがあります。
気象台はこれまでの雨で地盤が緩んでいるとし、雨とともに土砂災害に警戒を呼びかけています。