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「帰れそうでよかった」台風でUターン早まる 「線状降水帯」の恐れも 大雨災害に警戒を 山梨県

2024年8月15日 19:25
「帰れそうでよかった」台風でUターン早まる 「線状降水帯」の恐れも 大雨災害に警戒を 山梨県

 強い台風7号は16日、県内に最接近するとみられます。甲府地方気象台は15日夜から16日夜にかけ、県内に線状降水帯が発生する可能性が高まっているとして警戒を呼びかけています。また、台風の接近に伴いお盆のUターンラッシュにも影響が出ています。

 甲府地方気象台によりますと、強い台風7号は本州の南の海上を時速15キロで北上し、16日昼前から夕方にかけて県内に最も近づく見通しです。

 この影響で15日夜から16日夜にかけて線状降水帯が発生し、災害が起こる可能性が急激に高まっているとして、山梨県に「線状降水帯」予測情報を発表しました。

 16日午後6時までに予想される雨の量は東部で250ミリ、峡東と富士五湖で200ミリとなっていて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水・氾濫に警戒が必要です。

 また、16日午後は中西部で最大風速15メートル、東部・富士五湖で最大風速12メートルの強風が予想されています。

 台風の接近に伴い、上野原市は上野原市文化ホールに避難所を開設したほか、JR東海はJR身延線で16日、特急「ふじかわ」を上下線で10本、全区間運休します。

 こうした中、台風の影響を避けてお盆のUターンラッシュは早まり、15日にピークを迎えました。

 JR東日本によりますと、中央線・上りの特急列車は35本のうち22本が「満席」か「ほぼ満席」となっています。

帰省客は
「地震と台風で途中で止まってしまったりそういった心配はあったんですが、楽しく過ごせて戻ってこられてよかったです」「雨に降られることなく、帰れそうでよかったなと思います。電車も早めに予約しておいてよかったなと」

 また、中央道上り線もUターンのピークとなり、午後6時現在、小仏トンネル付近を先頭に21キロの渋滞となっています。

    山梨放送