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【独自解説】“ピザ1枚の値段で麻薬買える”韓国 アカデミー俳優に、BIGBANGのリーダーも立件 芸能界で薬物まん延 情報の出所は高級クラブ!?

2023年11月2日 20:00
【独自解説】“ピザ1枚の値段で麻薬買える”韓国 アカデミー俳優に、BIGBANGのリーダーも立件 芸能界で薬物まん延 情報の出所は高級クラブ!?
韓国芸能界で“薬物疑惑”相次ぐ

 韓国の芸能界では、いま人気俳優やアイドルに薬物疑惑が相次いでいます。「ピザ1枚の値段で麻薬が買える」とも言われる韓国で、いったい何が起きているのでしょうか?韓国事情に詳しいヒョンギ氏が解説します。

 アカデミー賞作品賞「パラサイト半地下の家族」に出演していた俳優のイ・ソンギュン氏(48)が、10月23日、韓国の「麻薬類管理法違反」の容疑で立件されたということです。大麻など複数の違法薬物を使用していたと思われます。28日の簡易薬物検査の結果は“陰性”だったということです。

 Q. イ・ソンギュン氏と言えば韓国の国民的俳優ですよね?
(韓国芸能ウォッチャー ヒョンギ氏)
「私自身もびっくりしています。イメージがとてもいい人なんですよ。声も良いですし、今までしたドラマでの役柄も良いイメージだったので、こういうことになってファンだけでなく国民全体がショックです」

Q.好感度が高いのでCM出演も多いんでしょうね?
(ヒョンギ氏)
「本人だけでなく奥様も女優なので、夫婦での出演も多くあります。イメージがとてもいい人です」

Q.どういった情報から立件されたのでしょうか?
(ヒョンギ氏)
「通っていた飲食店の女性マネージャーのスマートフォンからいろんな情報が出て、そこから彼にたどり着いたということです」

 他にも人気K-POPグループ「BIGBANG」のリーダーG-DRAGON氏(35)も10月25日、麻薬類管理法違反の容疑で立件されていますが、弁護士を通じて麻薬の使用は“否認”しているということです。

Q.この人は以前にも噂がありましたよね?
(ヒョンギ氏)
「以前日本でのツアーの時に、日本人の知り合いから大麻を渡されて知らずに吸ったという話がありました。とにかくG-DRAGON氏もイ・ソンギュン氏も韓国の芸能人のなかの芸能人なのです。BTSをはじめ、いろんな芸能人がG-DRAGON氏の楽曲やファッションなどに憧れています。このスキャンダルはダメージが大きいです」

 また、韓国映画界のトップスターで演技派俳優と知られている、ユ・アイン氏(37)も10月19日、麻薬類管理法違反などで在宅起訴されています。美容施術を口実に181回にわたり常習的に向精神薬の投薬を受けた罪などに問われています。これらの薬物スキャンダルでイ・ソンギュン氏とユ・アイン氏が出演した映画・ドラマ6本が“お蔵入り”、その製作費 約111億円ということで、韓国芸能界は大打撃をうけています。

Q.111億円というのはとんでもない金額ですね?
(ヒョンギ氏)
「一番ダメージを受けたのはイ・ソンギュン氏が出ていた映画の製作会社です。その映画は、カンヌ映画祭に招待されていたのですが、それが見送りになったりしていますので、相当きついようです」

Q.賠償の話になって行きますよね?
(ヒョンギ氏)
「映画よりコマーシャルの方で違約金の話が出てくるのじゃないかと言われています」

情報の出どころは超高級クラブ?

 ソウル・江南に、モデルや元歌手 芸能人志望者などの女性が従業員を務める、会員制の高級個室クラブがあるということで、一般人は出入りさえ難しいといわれ、上位1%に分類される店で、主な顧客は、有名スポーツ選手・芸能人・財界の高位層などだそうです。その上位1%に分類される店とは、3人~4人の飲食代金 約89万円~110万円・テーブルチャージが約22万円だということです。

Q.韓流ドラマによく出てくるような、全部個室のフルーツ山盛りで高級酒が置いてあるようなお店でしょうか?
(ヒョンギ氏)
「そうです。韓国の高級クラブは全部個室になっています。上位10%に分類されるところでも値段が高くて、チップだけでも5万円くらいで、この前ビジネスで使ったんですが、シャンパンとか入れてないのに2人で70万円くらいになってびっくりしました」

 9月、仁川警察は江南のそういった遊興施設で違法薬物が出回っているという情報を入手し、捜査の過程でイ・ソンギュン氏に関する情報を入手、捜査線に10人の人物が浮上し、その中にイ・ソンギュン氏やG-DRAGON氏もいたということです。二人のほかにも遊興施設の室長や従業員、財閥3世、作曲家、歌手志望者もいたそうです。

Q. 遊興施設の室長にイ・ソンギュン氏が脅迫されたという話も聞きましたが?
(ヒョンギ氏)
「イ・ソンギュン氏が3900万円を振り込んだということで、今回の記事が出たときにすぐ室長を訴えたということです。韓国の国民は、やましいことがあったから振り込んだんだんじゃないかと思っています」

 今回、イ・ソンギュン氏やG-DRAGON氏に薬物を提供した医師も立件しています。また、ユ・アイン氏に向精神薬を処方した医師が自らも使用したとして、現行犯逮捕されています。韓国の薬物に関する法律ですが、法改正により2019年3月から医療目的による大麻使用が合法化されていて、医師の診断書などがあれば入手可能となっています。医療目的で使用する麻酔剤・睡眠剤・向精神薬も医師の処方箋があれば入手可能です。しかし、患者を装い処方を受けたり、医師が患者のために処方箋を偽造するなどの行為が横行し、麻薬犯罪で検挙された医師は今年1~8月までに216人と過去最多水準となっているということです。

Q.韓国の芸能人は美容関係で医師と親しくなって、薬物をもらうことが多いと聞きますが?
(ヒョンギ氏)
「韓国では、スキンケアから整形の病院までたくさんあります。芸能事務所がそういうところと親しくなり、所属タレントも知り合いの医者としてそこに通うようになります。もちろん、ちゃんとしたところがほとんどですが、芸能人は不規則なスケジュールなどストレスが多いので、睡眠薬を処方してもらったりして、そこから一線を超えて今回の事件のようなことが起こったりするのを耳にします」

(「情報ライブミヤネ屋」2023年11月1日放送)

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