「永田町の政治、ぶっ壊していきたい」日本維新の会・吉村共同代表、代表選に出馬表明「強い危機感」
日本維新の会の代表選に、大阪府知事の吉村洋文共同代表が立候補を正式に表明しました。衆院選で議席を減らした党の立て直しと大阪府政の両立に注目が集まっています。
共同代表から、党の代表へ…。
日本維新の会・吉村洋文共同代表
「この度、日本維新の会の代表選に出馬する決意をした。これは非常に強い危機感に基づくもの。国政政党として、日本維新の会の存在意義が揺らいでいる、見えにくくなっているのではないか」
もし、選出されれば…。
後退した党の勢いを回復させることが求められる来年夏の参院選や、建設費などの増額が相次ぎ、厳しい目が注がれる2025年大阪・関西万博など重要な役割を両立させることが求められることになります。
衆院選で議席を減らし「惨敗」と厳しい受け止めが党内でも広がっていた中…。
吉村共同代表
「今の執行部について責任はあると思う。僕自身も含めて。この選挙結果を見れば、執行部としての責任はあると思う」
馬場代表と藤田幹事長が「責任をとる」として代表選に立候補しない意向を示し、吉村氏の動向が注目されていました。
12日の会見で「永田町の文化を変える政党」を目指すと繰り返し強調した吉村共同代表。
吉村共同代表
「永田町の普通の民間じゃ考えられないような政治、価値観、古い慣習、やり方をぶっ壊していきたい。永田町の“飲み食い政治”もなし。壊していく。あんなことやっていても新しいものは生まれない。自腹です!」
維新の存在意義と方向性については「次世代のための政党」「道州制を実現する政党」を掲げると発表しました。
大阪府知事と党代表との両立について聞かれると…。
吉村共同代表
「非常に悩んだが『ここはもうやるしかない』という思いでやる。万博もある程度 準備は進んできた。当然、成功させるのが主要命題。その中で僕もある程度 方向性も示しながら、僕は国会議員ではないので、共同代表というパートナーを定めて、パートナーと協力しながら、ある意味、役割分担をしながらやっていきたい。永田町で党首会談とか役職がある人との会談とか、立派なイスでいつも同じシーン。必要あるのかなと思っている。リモートでいいじゃないですか、リモート」
17日に告示され、12月1日に投開票される日本維新の会の代表選には、12日までに、金村龍那衆院議員(比例南関東)が出馬を表明しているほか、松沢成文参院議員(神奈川選挙区)と空本誠喜衆院議員(広島4区)が出馬への意欲を示しています。
代表選を経て、党勢の立て直しを図ることはできるのでしょうか。いま日本維新の会は正念場を迎えています。