阪神・淡路大震災でアスベスト吸った男性が肺がん発症、初めて労災と認定 被災した顧客の建物見回りで
阪神・淡路大震災でアスベスト(石綿)を吸った男性が肺がんを発症した被害について、労災と認められたことがわかりました。
男性の勤務先だった企業によりますと、男性は業務でアスベストを扱っていませんでしたが、阪神大震災の発生後、約3年にわたり、被災した顧客の建物などを見て回る中で、アスベストを吸い込んだ可能性があるとしています。
男性はその後、肺がんを発症し、アスベストを吸った医学的な証拠が見つかっていました。
神戸東労働基準監督署は、そうした証拠などから男性が発症した肺がんについて、 震災のアスベストによる労災として認定したということです。
支援団体によりますと、震災のアスベストをめぐり、これまで中皮腫が労災に認定されたことはありますが、肺がんが認定されるのは今回が初めてです。