自転車事故死者数‟全国ワースト”も…ヘルメット着用率は4％　大阪府警が啓発動画　事故の遺族ら訴え

　大阪府警は、去年の自転車事故の死者数が全国最多でありながら、ヘルメットの着用率が伸び悩んでいることを受けて、ヘルメット着用の重要性を啓発する動画を作成し、YouTubeの公式チャンネルに公開しています。

　大阪府警交通部がYouTube公式チャンネルに公開した動画では、自転車での交通事故で大切な人を亡くした遺族らが、当時の悲惨な記憶や、今こそ自転車に乗る人に伝えたい‟想い”を語っています。

　2014年の自転車事故で、当時高校生1年生だった息子を亡くした父親は、「子どもたちの価値とヘルメットの値段を天秤にかけて考えてもらいたい。そう考えれば、1万円2万円するヘルメットでも全然安いと私は思います。」とヘルメット着用の重要性を訴えました。

　去年の大阪府内の自転車事故の死者数は全国最多の37人で、自転車のヘルメット着用が去年4月に‟努力義務化”されたにもかかわらず、その後調査で大阪府内のヘルメットの着用率は全国で4番目に低い、わずか4.2％にとどまっていることがわかりました。

　3日、大阪府警本部で開かれた上映会では、岩下剛本部長が「この動画を見て、命の大切さを知り、ヘルメットをかぶることの重要性を再認識してもらいたい」と話しました。

■啓発動画のリンク↓

＜YouTube大阪府警交通部公式チャンネル＞

https://www.youtube.com/channel/UC7EugbPYEOlr5YFtiUCXEVQ