警報音が鳴る踏切内で“立ち往生”の高齢夫婦を救出 男性に感謝状 警察「躊躇なく非常停止ボタンを」
大阪府東大阪市の踏切内で立ち往生していた80代の夫婦を救出したとして、大阪府警布施署は17日、61歳の男性に感謝状を贈呈しました。
布施署の冨山浩次署長から感謝状を受け取ったのは、東大阪市に住む自営業の福田啓行さん(61)です。
福田さんは今月9日午後1時すぎ、東大阪市源氏ケ丘を車で走行していた際、近鉄大阪線の踏切内で立ち往生している80代の夫婦を発見。電車の接近を知らせる警報音が鳴り始めたため、現場にいた別の女性とともに、遮断機が下りきる前に夫婦を踏切の外に連れ出し、事故を防ぎました。
救出された夫は、踏切内で自転車を押して歩いていた際にバランスを崩して、身動きが取れなくなってしまっていたということで、2人にケガはありませんでした。
福田さんは、「遮断機が下りて来た時は焦ったが、助かってよかった。一緒に救出を手伝ってくれた女性は、その後すぐ立ち去ってしまったが、その女性にもぜひ感謝状を渡してほしい」と話しました。
布施署の堀慎吾地域課長は「踏切内でトラブルが起きた場合は、電車の運転士に非常事態を伝えるために、躊躇なく非常停止ボタンを押してほしい。まずは落ち着いて、周囲に助けを求めてほしい」と話しました。