「103万円の壁」6度目の引き上げ協議“打ち切り”に 国民民主・榛葉幹事長「やる気あるのか」
いわゆる「103万円の壁」の引き上げをめぐり、自民・公明の与党と国民民主党は17日、6度目の協議を行いました。しかし冒頭で国民民主側が退出し、協議は打ち切りとなりました。
自民党 宮沢税調会長
「新たな提案がないんであれば、これ以上協議はできませんということでお帰りになったと」
来年度の税制改正の大きな焦点となっているいわゆる「103万円の壁」の引き上げをめぐり、与党側は先週、所得税の基礎控除などを123万円まで引き上げることを提案しました。しかし国民民主側は「話にならない」とはね返しています。
17日の協議では、与党側からさらなる提案がなかったことから、国民民主側は10分ほどで退出しました。
自民党の宮沢税調会長は「国民民主の考え方が聞きたかったが、残念ながらきょうは聞けなかった」と説明し、平行線が続いています。今後については、「お互い妥協する点があるかご相談したい。何とか協議を続けたい」と強調しました。
国民民主党 榛葉幹事長
「誠意のないゼロ回答。話にならない」
一方、国民民主党の榛葉幹事長はさきほど、このように述べた上で、「やる気あるのか。政治は寄り添わないのかと国民が一番怒っている」と、与党側の対応に怒りをあらわにしました。