滋賀・米原市で発生した土石流 原因は「シカの食害」 生息する約600頭が植物を食べ、裸地化が進む
7月、滋賀県米原市で発生した土石流について、原因は「シカの食害」だったことがわかりました。
滋賀県米原市伊吹では、7月1日、大雨で土石流が発生し、岩や流木が民家などに流れ込みました。ケガ人などはいませんでしたが、発生当初、43人が避難する事態になりました。
その後の市の調査で、土石流の最大の原因は「シカの食害」だったことが分かりました。
伊吹山では約15年前からシカが増え、現在生息している約600頭が植物を食べ、土がむき出しになる「裸地化」が進んでいて、水が流れやすくなり、土石流が発生したとみられています。
市は滋賀県と協力して、増殖したシカを捕獲する一方、緑化を進めていく方針です。