【速報】女性初のプロ棋士誕生ならず…西山朋佳女流三冠が編入試験で惜敗「今後は一旦整理して考える」
将棋の西山朋佳 女流三冠が22日夕方、「編入試験」で敗れ、女性初のプロ棋士誕生とはなりませんでした。
将棋のプロ棋士になるための「編入試験」は、プロとの対局で好成績をおさめるなどした女流棋士やアマチュアが受験資格を得られ、若手棋士5人と対局し、3勝すれば合格します。
西山女流三冠は、2024年7月、プロ棋士を相手に13勝7敗の成績を収め、女性としては2人目の受験資格獲得となりました。試験では、9月から1か月に1対局ずつ戦い、2勝2敗で22日の最終第5局を迎えました。
午前10時、大阪府高槻市の関西将棋会館で対局が始まり、試験官は柵木幹太 四段が務めました。後手の西山女流三冠は、得意の「三間飛車」という戦型をとりましたが、午後6時前に柵木四段に敗れ、編入試験は不合格となりました。
柵木四段は、「序盤は予定通りだった。中盤はリードを広げた感触があったが、終盤は負けていてもおかしくない局面があった。こちらの形勢が良くても、これまでも逆転負けをしたことがあるし、力を感じた」と対局を振り返りました。
西山女流三冠は、「いろいろな思いもありますが、5人の試験官の方々には、公式戦もあってお忙しい中、それぞれ向き合ってくださったことについてすごく感謝しています」と感謝の言葉を述べました。
「(編入試験に)再挑戦したいか」を問われると、西山女流三冠は、「今後のことについては、一旦整理してから考えたいかなと思っています」と語りました。