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【速報】「党の公認として一歩も引けない」二階元幹事長“後継”三男の伸康氏 無所属で出馬の世耕氏に「象とアリの戦い」新和歌山2区は保守分裂選挙に

2024年10月11日 10:57
【速報】「党の公認として一歩も引けない」二階元幹事長“後継”三男の伸康氏 無所属で出馬の世耕氏に「象とアリの戦い」新和歌山2区は保守分裂選挙に
午前10時ごろ

 10月27日に投開票が行われる衆院選に和歌山2区から自民党の公認で出馬する予定の二階俊博元幹事長の三男、二階伸康氏(46)が、11日に和歌山県内で会見を開き、元参院幹事長の世耕弘成氏が無所属で出馬することに対し、「本音で申し上げて、支援者が選択を迫られ申し訳ないという気持ちだが、党の公認候補として、一歩も引けない」と語りました。

■二階伸康氏は、世耕氏について「自民党の参議院のドン、象とアリの戦い」

 会見で伸康氏は、世耕氏の出馬について問われると「今まで自民党を支援下さったみなさまが選択を迫られ、(私と世耕氏の)ポスターが並んで貼られ、そういう景色を見ると申し訳ないという気持ち。ただ、これは選挙というルールにのっとったもので対戦相手にどうこういえる立場にないが党の公認候補として、一歩も引けない」と語りました。

 その上で、「(世耕氏は)自民党の参議院のドンで、『総理になる』と明言されているくらいのキャリアと経験をもたれている。私は新人候補で、比較すれば『象とアリの戦い』だが、アリにも五分の魂がある。和歌山で生まれた私だからこそ届けられる声、思いがある」と決意を語りました。

■和歌山県は選挙区が1減 二階元幹事長の不出馬で三男の伸康氏が後継に

 今回の衆院選では「10増10減」の選挙区調整で、和歌山県の選挙区は1減となり、長年にわたって二階俊博元幹事長が守ってきた旧和歌山3区は、和歌山市など北部の3市を除いた全市町村を選挙区とする新たな和歌山2区に再編されます。

 自民党の派閥の政治資金パーティーをめぐる裏金問題で二階元幹事長は3月に不出馬を表明し、三男の伸康氏が“後継”の候補となっていました。

■一方の世耕氏は「二階先生の足元にも及びません」無所属で新和歌山2区から“くら替え”出馬を表明

 しかし、石破新総裁が誕生して10月27日が衆院選の投開票日に決まった後、経済産業相や参院幹事長を歴任し、安倍派の「5人衆」の1人だった世耕弘成参院議員(61)が無所属の立場で“くら替え”して和歌山2区への出馬を表明しました。

 世耕氏の出馬により、事実上の“保守分裂”選挙となりますが、世耕氏は5日の出馬会見で、「私は二階先生としのぎを削った覚えはありません。経験では二階先生の足元にも及びません」と話した上で、伸康氏との選挙戦について、「しっかりと戦い、有権者の判断を仰ぎたい。退路を断って臨む」と強調。
 当選した場合の復党については「まずは選挙で当選してからです。自分自身の戦いです」と語っていました。

 和歌山2区には2人のほか、共産党の楠本文郎氏(70)、無所属の本間奈々氏(55)、立憲民主党の新古祐子氏(52)、諸派の高橋秀彰氏(42)が立候補を予定しています。