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涙浮かべ抱き合う市民も…大聖堂で火災 仏

2019年4月16日 6:21

フランス・パリの中心部にあり日本人にも人気の観光名所、ノートルダム大聖堂で日本時間の16日未明、大規模な火災が発生した。建物の一部が崩落し、現在も火の勢いは収まっていない。現地から川上幸治記者が中継。

ノートルダム大聖堂では、燃え方が激しい屋根に向けて大量の水がかけ続けられているが、火の勢いは弱くなったり強くなったりを繰り返している。

火災は日本時間の16日午前2時ごろに発生した。現地メディアによると、ノートルダム大聖堂の天井のほとんどが焼け落ちて、屋根の中央に立っていた特徴的な形の塔が倒れたという。今のところ、ケガ人などの情報は入っていない。出火の原因もまだ明らかになっていないが、AFP通信によると、当時、大聖堂では修復作業が行われていた。

マクロン大統領は自身のツイッターで「私たちの一部が燃えるのを見るのは悲しい」とのコメントを発表。ノートルダム大聖堂は、ユネスコの世界遺産にも登録され、ユネスコは復旧への協力を表明している。

パリの顔ともいえる大聖堂が焼け落ちていく姿を見守る市民の中には、涙を浮かべて仲間と抱き合う姿も見られた。パリは夜明けから雨の予報で、火の勢いが止まるのを固唾(かたず)をのんで見守っているといった状況だ。