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コロナで医療や運輸 長時間労働が2万人増

2020年10月30日 11:54
コロナで医療や運輸 長時間労働が2万人増

新型コロナウイルスの緊急事態宣言が行われた今年4月に、医療や運輸業の分野で長時間労働を余儀なくされた人が、去年よりおよそ2万人増加していたことがわかりました。

政府が閣議決定した「過労死等防止対策白書」では、新型コロナの感染拡大による労働時間への影響を調査しました。4月に1週間で80時間以上働いた人の割合は、医療、福祉では去年の同じ月よりおよそ0.6%の増加、運輸、郵便業ではおよそ1.7%の増加となりました。

この2つの業界では、長時間労働を余儀なくされた人が去年の同じ月よりあわせておよそ2万人増えたことになります。緊急事態宣言で営業自粛した業種があった一方で、日常生活を維持するために必要な仕事をするいわゆる「エッセンシャルワーカー」に負担が増えた形となりました。

厚労省は、電話やSNSによる長時間労働の相談体制の拡充や感染予防対策の徹底などを呼びかけています。