天皇陛下は23日、62歳の誕生日を迎えられ、皇居ではお祝いの行事が行われました。

天皇皇后両陛下は23日午前、皇居・宮殿で天皇陛下の誕生日を祝う「祝賀の儀」に臨まれました。午前11時からは、岸田総理大臣はじめ三権の長や外国大使の代表が出席して行われ、陛下はお祝いへの感謝を伝えた上で、「国民の幸せと国の発展を願うとともに、友好各国の元首のご健勝と国民の幸せを願います」と述べられました。

関係者によりますと22日、陛下は、95歳で新型コロナウイルスに感染したイギリスのエリザベス女王にお見舞いを伝えられたということです。

23日、天皇誕生日の一般参賀や飲食を伴う行事は中止となり、陛下は、上皇ご夫妻への誕生日の挨拶も控えられました。

誕生日に先立ち会見に臨まれた陛下は、めいの小室眞子さんの結婚について、「多くの方に心配をお掛けすることになったことを心苦しく思う」と心境を明かし、次のように述べられました。

天皇陛下「皇室を構成する一人一人が、国民の幸せを願いながら一つ一つの務めを果たし、国民と心の交流を重ねていく中で、国民と皇室との信頼関係が築かれていくものと考えております」

また会見の中で、陛下は、コロナ禍で人々の交流が難しい中でも「心に希望の火を絶やさずに灯（とも）し続け、国や地域の境界を越えて、人々や社会がつながり、お互いを認め合い、支え合える年になってほしい」と願われました。