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イヌ・ネコの幸せを願って 広島県内の児童放課後教室に贈呈 遊びながら学ぶ動物福祉啓発カルタとは?【アナたにプレゼン・テレビ派】

2024年6月19日 14:20
イヌ・ネコの幸せを願って 広島県内の児童放課後教室に贈呈 遊びながら学ぶ動物福祉啓発カルタとは?【アナたにプレゼン・テレビ派】

広島テレビのアナウンサーが、気になるテーマを自ら取材して、お伝えする『アナたにプレゼン』。馬場のぶえアナウンサーのテーマは「子育て」や「福祉」。5月から広島県内の全ての児童放課後教室に贈呈が始まった、あるカルタについてプレゼンします。

そのカルタは、動物福祉の啓発を目的とした『ワンニャンしあわせカルタ』です。

制作したのは、一般社団法人「ワンハート制作委員会」です。人も動物も幸せ な社会に向けて、広島県や東広島市と連携して活動しています。そして、このカルタは「将来を担う子どもたちが遊びながら、犬や猫の幸せを考えられるように」と制作しました。

カルタのイラストを手がけたのは、因島出身のイラストレーターBOOSUKAさんです。広島テレビで放送していた「広島MAX」のキャラクター・ジュージュー星人とオイスター星人の生みの親で、中国新聞で連載された「ぷらぷら日記」は書籍化されて話題になりました。

BOOSUKAさんの家族は、妻でグラフィックデザイナーの兼田園子さん、そして犬のSORAのちゃんです。SORAちゃんは元々は保護犬で、園子さんの希望で9年前に家族に迎え入れた後、ワンハート制作委員会と出会い、動物福祉の啓蒙活動を続けています。

その中で、夫婦で委員会主催の譲渡会のチラシや、グッズなどをボランティアで制作したり、動物愛護のイラスト展なども開催してきました。今回、カルタの売上を保護動物の医療費などに充てられないかと夫婦で発案し、ワンハート制作委員会の古賀木綿子さんや吉岡亜貴さんらと共に、1年前からカルタの制作を始めました。

最初に始めたのは、読み札の文言を決めることでした。BOOSKAさん夫婦と、ワンハートのスタッフやボランティアと十数回もの会議を重ねて、子どもたちに知ってもらいたい内容を厳選しました。しつけや危機管理、医療など幅広いテーマを扱っています。その中には、驚かされるような内容もありました。

例えば「と」の『遠くから、見守っていてね、イエローリボン』です。イエロー リボンとは、犬のリードや首に巻く黄色いリボンやバンダナで、可愛いからと触ったりするのではなく「遠くから見守って」「近寄らずそっとしておいて」という飼主と犬からのメッセージが込められています。この場合は、病気の治療やトレーニング中であることを示しています。

BOOSKAさんは、絵札の表と裏のイラストを連動させることを今回工夫したそうです。例えば、「を」の表面には『気をつけて、ボンネットの中、猫・注意』とあり、冬場に温かいボンネットの隙間に猫が入り込むことがあるという注意喚起をしています。そして裏面には、入ってしまった場合、どうすればいいのかが書かれています。絵札の裏面には、専門家や有識者が監修した詳しい解説が載っており、遊ぶうちに自然と知識が深められます。

このカルタを広島県内の全ての児童放課後教室に送りたいと提案したのが、ワンハート制作委員会の古賀さんでした。放課後教室の子どもたちに、より効率的に遊んでもらうこと、また、子どもたちが手に取ることで、動物福祉の考えを周りに波及してほしいという思いからでした。そのためにクラウドファンディングを行うと、およそ500人から600万円を超える支援が集まりました。この経緯から5月からカルタの贈呈が始まりました。

5月、カルタが送られた東広島市の「板城西(いたきにし)いきいきこどもクラブ」では、子供たちがカルタで遊んでました。イラストが可愛くて分かりやすいという感想があったそうです。

子どもたちに1番好評だったカルタが「お」の『おっぱいは、いくつあるか、知ってる?』でした。犬や猫のおっぱいは8個から10個あり、おっぱいの数のおよそ半分の赤ちゃんが1度に生まれるそうです。このような知識が絵札の裏に記載されていることから、遊びながら学ぶことができます。

BOOSUKAさんと園子さんは「何度も遊んで、動物に関する知識が当たり前になって欲しい。」と話していました。 『ワンにゃんしあわせカルタ』は、1つ2500円でワンハート制作委員会のホームページから購入できます。