「被爆した三輪車」の彫刻 スイスの博物館で展示へ
原爆資料館に展示されている「被爆した三輪車」を模した彫刻がスイスの博物館に寄贈されることになりました。国際NGOの「ICAN=核兵器廃絶国際キャンペーン」が会見を開き、世界に被爆の実相を伝えるためアート作品を制作したと発表しました。モデルになったのは原爆資料館に展示されている被爆した三輪車です。当時3歳だった鉄谷伸一ちゃんは自宅でこの三輪車に乗って遊んでいた時に被爆し亡くなりました。ICANは三輪車の複製プロジェクトを開始。芸術家らが実物を3Dスキャンし、同じ大きさのブロンズの彫刻を作りました。
■ICAN 川崎哲 国際運営委員
「ここに子どもがいたんだ、ここに暮らしがあったんだということを言葉を飛び越えて考えさせる、そういう力を持っている」
ICANはこの彫刻をスイス・ジュネーブ市に寄贈。現地の国際赤十字・赤新月博物館で2024年9月から公開されます。
■ICAN 川崎哲 国際運営委員
「そこで伸ちゃんのことを考え、核兵器の問題を考えてほしい」
公開初日には、現地でセレモニーも予定しています。
【2024年7月3日 放送】