旧優生保護法の最高裁「違憲」判決 岸田首相「深くおわび」被害者と今月中に面会へ
旧優生保護法を違憲とした最高裁判決を受け、岸田首相は「真摯に反省し、心から深くおわびする」「速やかに賠償を行う」と述べた上で、被害者らと今月中に面会したい考えを示しました。
岸田首相
「旧優生保護法の規定を憲法違反とした上で、国家賠償法上の違法を認める判決が言い渡されたことを重く受け止めております。政府としても旧優生保護法を執行していた立場から真摯に反省をし、心から深くおわびを申し上げる次第です」
岸田首相は、強制的に優生手術などを受けた被害者らに対し「反省とお詫びの言葉を直接お伝えしたい」と述べ、加藤こども政策担当大臣らに、今月中に面会を設定するよう指示したと明らかにしました。
最高裁は判決のなかで、国の賠償責任を認めていて、岸田首相は「解決は先送りできない課題だ」「賠償を速やかに行う」と強調しました。
その上で新たな補償のあり方について、早急に結論を出せるよう加藤大臣らに検討を指示したと説明しました。