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「地下水減少しないよう」熊本空港アクセス鉄道 知事が環境についての意見書提出

2024年3月11日 19:04
「地下水減少しないよう」熊本空港アクセス鉄道 知事が環境についての意見書提出

熊本県が検討を進める空港アクセス鉄道について、蒲島知事は11日、環境に配慮すべき事項をまとめた意見書を提出しました。

空港アクセス鉄道は、JR豊肥線の肥後大津駅と熊本空港の約6.8キロを結ぶ計画で、2027年度に工事に着手し、2034年度中の完成を目指しています。去年12月に始まったのが、この事業による周辺の環境への影響を調べる環境アセスメントです。

蒲島知事は、専門家や、沿線にある大津町、益城町、菊陽町、西原村の4町村からの意見をとりまとめ、11日、事業を担当する県の交通政策課に意見書を提出しました。

意見書では、地下水のかん養に影響している農地ができる限り減少しないよう駅舎などの施設配置の検討、雨水の浸透施設の設置など、地下水が減少しないよう具体策を検討することや、上水道のための水源や地域で利用している湧水などの水量、水質への影響について調査や予測、評価を行うことなどが盛り込まれています。

県は、新年度の早い時期をめどに環境アセスメントの方法を決める方法書を作成し、住民説明会などを開く方針です。