「青春18きっぷ」生みの親 国鉄の“アイデアマン”須田寛氏死去 初代JR東海社長「のぞみ」導入にも尽力
JR東海の初代社長を務め新幹線「のぞみ」の導入にも尽力した須田寛さんが老衰のため今月13日、死去しました。93歳でした。
須田さんは1954年、当時の国鉄に入社し国鉄の旅行キャンペーン「ディスカバー・ジャパン」を手がけたほか、高齢者向けの優先席として当時の新幹線の座席の生地を活用した「シルバーシート」を提案したことでも知られています。
また、若者の旅行需要を喚起しようと「青春18きっぷ」を企画したほか、回送する特急車両を活用した通勤用の「ホームライナー」を走らせるなど、国鉄の“アイデアマン”として活躍しました。
国鉄が分割民営化された87年からはJR東海の初代社長を務め、東京と新大阪を2時間半で結ぶ「のぞみ」の導入にも尽力しました。
鉄道ファンとしても知られたほか、2012年には旭日大綬章を受章しました。葬儀は近親者のみで執り行われ、後日「お別れの会」を予定しているということです。